内容説明
ジャズは、一体どのようにしてジャズたりえたのか?現代の「新しい耳」を踏まえた、ジャズの新しい通史!
目次
第1部 ジャズが生まれるまで
第2部 ジャズの成長
第3部 ジャズの爆発
第4部 ジャズの変貌
第5部 ジャズの拡散
第6部 ジャズって何?
さらに深く知りたい人のための書籍案内
『あなたの聴き方を変えるジャズ史』をより深く知るためのCDガイド420
著者等紹介
村井康司[ムライコウジ]
1958年北海道函館市生まれ。中学1年のときロックを、高校1年のときジャズを聴き始める。上智大学文学部新聞学科卒。大学時代はジャズ・ビッグバンドでギターと編曲を担当。87年から音楽についての文章を雑誌などに書く。尚美学園大学音楽表現学科講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
zirou1984
24
これって現代におけるJAZZ入門であると同時に決定版でないだろうか。ジャズが生まれる前からJTNCに代表される現在進行形の音楽まで、100年弱の音楽の歴史を語り口調でわかりやすくも、丹念な文献引用と様々な音楽との参照点を紡ぐことで、奥深い世界が広がっている。またアメリカだけでなく日本ジャズの歩みも触れられており、現代で歩調が同期するあたりも興味深い。 何より巻末の420枚にも及ぶディスクガイドだけでも必見の価値があり、これを眺めているだけでもジャズという分野が多様で様々な接点を持っていることがよくわかる。2017/10/28
Syo
16
エリントンとプリンスの テイストの共通点。 マイルス=ディヴィスを 補助線として間に入れれば あら不思議。 ラングとフリーゼルを結ぶ 斜めの線はジム・ホール。 っていう前書きが良かった。 中身は? 神戸ジャズストリートの ポロシャツを持っていても 分厚すぎる。2017/11/29
toshi
11
『雑誌に連載したエッセイを年代別に並べ替えてちょっと手を加えました』という感じの本で、ジャズの歴史を書いた本ではない。内容は客観的でなく殆どが著者の独断で、共鳴できるところも有れば納得できない部分もある。 ジャズは小学生の頃から聞いていて、アルバムも2000枚以上所有しそれなりに詳しいと思っているけれど、知らなかったことも結構あって参考になった。 年代順でなくジャンル別に編集しなおして、別のタイトルで出した方が良かったのでは。。2017/11/30
bookpig02
4
ジャズの歴史について、その発祥から現在、そしてこれからを記した本。 著者は1958年の生まれであることから、多くの人が好きなハードバップにそこまで固執しないため、ジャズの歴史をより新しい目線で見ているように感じた。 ジャズの本というと、単なるガイドブックか、やたら難しい言葉をこねくり回して、あたかも自分がすごい文章を読んでいるような気分にさせるようなものが多い。 そうした中でこの本の著者は、専門用語は極力使わず、初心者でもわかりやすいよう言葉に工夫し、配慮しているのが感じられた。 おすすめの1冊。2019/03/02
1959のコールマン
4
☆4。ジャズを中心に、ポピュラー音楽を俯瞰する内容。大体が元ネタを読んだ事があるので、健忘禄、チェックシートとして読んだ。気になったのは、ヨーロッパ近代音楽とジャズ和声における相互関係があまり記載されていない事。まあ、学術的論文がほとんど無い現状では仕方が無いか・・・。ちなみに「ヨーロッパ近代音楽とジャズ和声における相互関係」で検索すると「ヨーロッパ近代音楽とジャズ和声における相互関係の研究」と「機能和声概念とジャズ和声の現象的な類似」という論文が出てくるので、興味のある方はご一読を。2019/02/10




