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内容説明
ロックを21世紀へと牽引した21枚のアルバム。そこに刻み込まれた闘いの記録を読む!
目次
1965年『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』ボブ・ディラン
1966年『リボルバー』ザ・ビートルズ
1967年『アー・ユー・エクスペリエンスト?』ジミ・ヘンドリックス
1968年『チープ・スリル』ジャニス・ジョプリン
1969年『オリジナル・サウンドトラック ウッドストック』V.A.
1970年『イン・ロック』ディープ・パープル
1971年『フーズ・ネクスト』ザ・フー
1972年『メイン・ストリートのならず者』ザ・ローリング・ストーンズ
1973年『狂気』ピンク・フロイド
1974年『心の壁、愛の橋』ジョン・レノン〔ほか〕
著者等紹介
サエキけんぞう[サエキケンゾウ]
1958年、千葉県市川市生まれ。徳島大学歯学部歯学科卒業。歯科医師免許を持つアーティストであり作詞家。イベントやアルバムプロデュースも多数行う。音楽、特にロックに造詣が深く、音楽評論ほか著作も多数。『ロックとメディア社会』(新泉社)で第24回ミュージック・ペンクラブ音楽賞ポピュラー部門著作出版物賞受賞。アーティストとしては『ハルメンズの近代体操』(ビクター、1980年)でデビュー。パール兄弟『未来はパール』(ポリドール、1986年)で再デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
林 一歩
22
チョイスされているアルバムはベタだけど、著者の誠実な書きぶりには好感がもてました。2013/12/01
阿部義彦
16
パール兄弟、今はジョリッツの中心人物であるサエキけんぞうさんが、65年から85年に発表されたアルバム1年につき1枚について、ウンチクをかたむけます。66年のリボルバー、73年の狂気、75年のステイショントウステイション、78年の人間解体なんかがツボでした。今でもCDで持ってます。特にデビッド・ボウイのアルバムから「ステイショントウ~」を選んだセンスは素晴らしいです。これって最初の曲が長くて全部で6曲だけって、ピンク・フロイドじゃあるまいし、プログレかよ!と当時思いました。今聴くと問題作ロウの前哨戦みたい。2022/03/21
金北山の麓に生まれ育って
1
【高度なロック本】ミュージシャンの著書は珍しい、豊富な知識も新鮮な視点も山盛りだが音作りや「音」の時代性の分析が既存の文筆家の物と比べてレベルを上げています。ザ・フー/フーズネクストやポリス/シンクロニシティの分析とか斬新さに脱帽ですがファンの私だから解る内容で逆に詳しくない盤やアーティストだと隔靴掻痒で読む人を選ぶ本かも、35年に衝撃的だった渋谷陽一「..進化論」以来の良書でした自分には。前者がロック史を弁証法的な上昇志向で捉えていたのに対して本書は時代変化を化学反応と捉えているのが大違いだと思った。2022/02/02
xtc1961ymo
1
サエキさんが一年に一枚キャリアにとって、またはロックにおいて、エポックメイキングになったアルバム一枚を選び、その意義や、歴史的な価値をわかり易く解説した、音楽評論。面白いのはそのアーチストの一番有名な作品(例外、ピンクフロイド、マイケル・ジャクソン等)よりも、これを選ぶか?というような、傍流的裏盤(ボウイのステイショントゥステイション、ポールのマッカートニー?、ジョンの心の壁!)を取り上げたうえで、このアルバム無くしてはその後のキャリアは無駄になったであろうと振り返るスタンスが唸らせます。あとがきの「醜い2014/07/19
72ki
1
本書で選ばれているアルバムを追加したプレイリストを聴いていると(2、3枚の抜けはありますが)、一見、有名盤が並んでいるだけに思えるが、実はかなり考え抜かれた選盤であることに、改めて気が付く。録音技術の進歩もそうだが、それ以上に「黒人音楽との距離感」の工夫が各々の個性になっているというのがよくわかる。2014/05/18