- ホーム
- > 和書
- > エンターテイメント
- > サブカルチャー
- > サブカルチャーその他
内容説明
ロック史と美術史をマッシュアップして、ポップ・カルチャーをキュレーションする。紙上の非実在ミュージアムへようこそ。音楽が情報化=脱物質化する21世紀のロックの新たな可能性を探る―ロック・ファンのためのアート入門、デザイナーのための音盤ガイド。
目次
第1展示室 破壊と創造―ロック・アイコノクラズム
第2展示室 円盤の包み紙―パッケージングとラベリング
第3展示室 脱物質化する音楽―ディジタルとフィジカル
第4展示室 メイド・イン・20世紀―ポップ・レヴォリューション
第5展示室 ロックの公共性―イメージとメッセージ
第6展示室 身体と媒体―ボディ/エレクトリック
第7展示室 展覧から共有へ―ミュージックとミュージアム
著者等紹介
楠見清[クスミキヨシ]
美術編集者/評論家。美術・デザイン関連の出版編集に携わりながら、アート・シーンとその周辺にある音楽、映像、マンガ、ストリート・カルチャーなど諸領域の文化的接続をテーマに執筆、展覧会を企画。現在首都大学東京准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
阿部義彦
16
元々は雑誌「クロスビート」に「アートワーカホリック・アノニマス」として、連載されていたのを加筆修正しました。ロックとアートを愛する私には垂涎のネタばかり。クラフトワークがアルバムのジャケットを刷新してアイコンぽくしたのは、ダウンロード時代を見越しての決断だったとか、ビートルズ全213曲を同時に流して音の壁をつくるインスタレーション。バナナジャケット裁判。動物ジャケットを巡る冒険。楽器を壊したり燃やしたりするパフォーマンスとジャケットアートへの影響等。面白トリビア満載。江口寿史さんの表紙からイカしてる!2022/05/08
nizimasu
6
現代美術をロックの観点から見るという意欲作。クロスビートの連載だから、結構、脈絡はないけど、デザインやサンプリング的な対象までうまくイメージを展開していて、これってアートを楽しむ上ですごく印象に残る本でした。やっぱり自分の経験や過去のイメージから導かれる表現をレコードのジャケットやオブジェクトなどのノベルティからも感じるというのは、大量複製時代のポップにも繋がる通底したテーマがあって、最後まで読むのがもったいないほどでした。次作にも期待!!2013/07/13
xtc1961ymo
3
大変な労作です。音楽は産業として、情報化=脱物質化の一途にある。レコード、CDとゆう、パッケージはやがて消えるだろう。いまどきレコード会社ではCDの発売の事を「フィジカル・リリース」といい、ネットでのリリースを「ディジタル・リリース」と言うらしい。ジャケットのみならず、音楽する行為、イベント、ハプニング、メディア論、ポップアート以降などあらゆる事を、7章にわけて、切り分ける手つきは賞賛物、索引もついて、大変便利、これからも何度も読み返します。大満足。2013/10/19
AM
0
最初の登場したのがClashのLondon Callingのジャケで一気にテンションMAX。しかし、その後はよくある美術サイドからのこじつけアプローチばかりで残念でした。2017/07/15