内容説明
ジョージ・ハリスンの「サムシング」もエリック・クラプトンの「いとしのレイラ」もパティ・ボイドに捧げられた曲だった。モデルとして、それぞれの妻として、一人の女性として送った愛と苦悩の日々をありのままに語る。
目次
ケニアで育って
新しい父
モデルの世界
ジョージについて
ミセス・ハリスン
出会い
哀しみの始まり
フライアー・パーク
ジョージとの別れ
エリックについて
ミセス・クラプトン
歯止めが利かない
崩れてゆく
復活へ
新たな人生
著者等紹介
ボイド,パティ[ボイド,パティ][Boyd,Pattie]
ケニアで育ち、18歳で一流モデルになった。映画『ビートルズがやって来る/ヤァ!ヤァ!ヤァ!』の撮影現場でジョージ・ハリスンと知り合い、結婚。10年後にはエリック・クラプトンと結ばれた。現在は独身でイギリス南部に住み、数々の賞を受賞した自身の写真の個展をロンドンやアメリカで定期的に開いている
ボイド,パティ[ボイド,パティ][Junior,Penny]
アナウンサー、作家。ベストセラーになった伝記本を何冊も執筆し、高い評価を得ている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鱒子
62
図書館本。名曲「レイラ」をはじめとするたくさんの楽曲のモデルとなった パティ ボイド の自伝。ジョージ ハリスンとエリック クラプトンの元妻です。彼女のような立場の人が自伝を書くことは、暴露本の面を持つというのは否定できません。だってこの本、有名人のオンパレードですもん。しかしゴシップを書いたわけでは無く、あくまでパティの目線で親交のあった人々を書いた、ということだと思います。能動的なのに受け身な女性パティに、数多の男たちがメロメロになったのでしょう。著者のキュートな魅力満載の本です。2019/08/30
№9
33
パティ・ボイド、ビートルズの四人に関係した女性たちの中で最もキュートで、男性諸氏の目を釘付けさせずにはいないその容姿は、恥ずかしながら自分も、動くビートルズを初めて見た映画「ハード・デイズ・ナイト」で、あ、あれがパティかと心ときめいたものだ。ご本人はその容姿とは裏腹にとてもシャイな性格のようで、控えめにビートルズのサイドストーリーを語っている。他愛のない話が多いが、レジェンドたるジョージやクラプトンの、男としての節操のなさやだらしなさを読むにつれて、実はとても健気な女性パティに惚れ直しそうだっ。σ^_^;2014/02/15
ぺったらぺたら子
23
ジョージ・ハリスンの妻をエリック・クラプトンが奪う、ロック史上最も有名なゴシップ「レイラ事件」の真相を、本人が語る。険悪な2人が無言でギターバトルを繰り広げるあたり、笑えてしょうがない。でも一番愉しいのは、いきなり世界最大のスターになってしまった田舎の若者達と、共に過ごす事になった著者の見たその光景、その臨場感。そして彼らの素顔と、その妻達との関係。最初は訛りが強すぎて言葉が全く解らなかった、とか。著者の、かなり普通の感覚を持った若い女性という視点が凄く生きていて、良い。クラプトンの人間失格っぷりに辟易。2017/06/01
kaoru
17
70年代のミューズ、パティ・ボイドの自伝。愛くるしい容姿の持ち主でジョージ・ハリスンの妻となり、次いで彼女に恋したクラプトンと結婚したのは有名。数々の名曲に霊感を与えた彼女だが、結婚生活は順調とはいいがたく、特にクラプトンの飲酒や浮気に苦しむさまは読んでいて辛い。だが明るく友人の多い彼女は自ら人生を切り開き、離婚後は写真家として活躍する。「有名な男の妻」ではなく「パティ・ボイド」として生きることこそ幸せだという言葉には現代の女性も頷くだろう。この数十年間の女性の生き方の変化も感じさせる自伝。2019/05/22
majiro
8
さーっと流し読みした。流し読みにはあまりにも惜しい本だったけれど・・・。ジョージが譜面を書けなかったというのは初めて知った。当時のドラッグが、今の合法なんとかと同じように、手探りの文化(?)であったことも。すごい人たちに惚れられた彼女もまた、すごい人であることは間違いない。「レイラ」は言うに及ばずだけど、彼女をテーマにした歌でフルアルバムができるかもな?2016/01/25