内容説明
17世紀のピューリタンが生んだ宗教文学の傑作『天路歴程』。本当の救いを求めて様々な誘惑と試練に遭いながら危険な旅を続ける男「クリスチャン」の姿は、現代の私たちにも大切な真実を訴えてきます。「聖書の次によく読まれた」と言われるこの古典を分かりやすくダイジェストした『危険な旅』を、中村妙子先生の名訳で贈ります。小学5年生以上。
著者等紹介
中村妙子[ナカムラタエコ]
1923年、東京に生まれる。1954年、東京大学文学部西洋史学科卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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NAO
53
『若草物語』に出てく『天路歴程』が気になってしかたなかったのだが、完訳版は図書館で禁帯出扱い。仕方がないので児童書を借りて読んだ。第一部では、心に重荷を背負った人が重荷を取り除きたいと巡礼の旅に出、伝道者の導きに従ってクリスチャンとなり狭き門を潜る。第二部は夫を一人で行かせてしまった妻が後悔し、夫のあとを追って旅に出る。『天路歴程』は、ピューリタンにとってとても大切な本だったという。家庭では、まだ幼い子どもたちが『若草物語』の四姉妹のように巡礼ごっこをして信仰心を深めていったのだろう。
ごへいもち
21
子供の頃読んだ海外の少女小説に出てきた天路歴程ってどんなお話かなぁと読んでみた。荒唐無稽。英題がデンジャラス ジャーニーってずいぶん雰囲気が違う(*´-`)2022/11/20
otukisama
6
ジョン・バニヤン2冊目。わかりやすく面白かった!児童書だから当たり前か。クリスチャンの歩みは平坦ではなく闘いの連続。しかしどんな状況に陥っても必ず神様は助けてくれる。私は闘いを避けてばかりではないか?本気で向き合っているか?などなど自分を省みると同時に、主人公の闘いぶりから勇気をもらいました。主人公の歩みを妨げようとする、様々な陰の現象が、イイカゲンシ氏などと人物にしたてられていることも、面白さ、わかりやすさのポイントなんでしょうね。2018/05/03
cotoco
0
若草物語の巡礼ごっこが、この天路歴程になぞらえているそうで、読んでみた本。 キリスト教の世界観は個人的にはあまりしっくりこないのですが、そこそこ楽しく読めました。2014/04/23
miho
0
研究発表に向けて。2013/12/14