内容説明
本書は、著者がクチマウスで綴ったユーモアあふれるブログ記事を中心に、遺された論考・創作を妻と友人たちが編集し、あわせて仲間たちのメッセージを付したもの。恵みによって生かされて生きるというキリスト教の信仰に立ち、どこまでも前向きに、周囲の人々と笑いと喜びを分かち合った生の軌跡は、すべての人に勇気を与えるだろう。
目次
はしがき 阿部恭嗣から愛する人たちへ
序 限界づけられた生の希望―阿部恭嗣という生き方
第1章 子どもたちへ
第2章 筋ジス患者の生活と意見
第3章 クチマウスで綴ったブログ
第4章 ものがたり―阿部恭嗣の創作
第5章 仲間たちからのメッセージ
阿部恭嗣の生涯
著者等紹介
阿部恭嗣[アベヤスツグ]
1955‐2008。少年時代に筋ジストロフィーを発症し、親元を離れて仙台の病院に入院、中学生時代から車椅子生活を余儀なくされる。障害者自立運動をリードし、「仙台ありのまま舎」設立に尽力した。ボランティアのネットワークを作り上げ、自立生活を生き抜いた
竹之内裕文[タケノウチヒロブミ]
東北大学理学部在学中に、創設二年目の仙台ありのまま舎に出かけ、ボランティアとして活動するようになる。以来約二十年にわたり阿部恭嗣と親交を結ぶ。現在、静岡大学創造科学技術大学院教授(哲学・倫理学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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