内容説明
キリスト教の成立直後より、書かれた言葉は、信仰の指針と鼓舞のために大きな貢献をなしてきた。初代教会に始まるこうしたキリスト教的著作の偉大な価値は、それ以後も中世から宗教改革、近世を経て現代に至るまで、それぞれの時代の特徴を加味しながら、豊かな成長と発展を遂げてきた。本書はその中で、60人を越える著者の作品からの抜粋を集めたもので、読者に与えた影響の重要性、神体験の切実さ、キリスト教思想の発展に占める位置、あるいは、偉大な文学作品としての不動の評価を得ている魅力的な著作であること、などを基準として選ばれている。本書に収録されている文章には、著者たちがそれぞれの人生の諸段階において、キリスト信仰と共に闘った生まの姿と信仰の現実化が余すところなく示されている。