内容説明
悪い者の上にも良い者の上にも、アバ父は彼の太陽をのぼらせてくださる。イエスは神の無条件の愛とゆるしを宣言された。そのゆえに彼は、十字架へと追いやられた。このイエスの出来事はわれわれに何を問いかけているのか。使徒パウロはこの出来事をどう捉えたのか。なぜパウロは、十字架のキリストを「十字架につけられ給ひしままなる」と継続を意味する現在完了形で表したのか。イエスの福音の要諦を語る。
目次
1 太陽のごとき神の愛
2 神の無条件のゆるし―他者と共に生きる
3 人はなぜ生きるのか
4 譬え話のなかの私―毒麦の譬え話
5 キリストのからだとしての教会
6 空の鳥、野の花を見よ
7 苦難と救済
8 「十字架につけられ給ひしままなるキリスト」
9 悪評と好評とによって
著者等紹介
青野太潮[アオノタシオ]
1942年生まれ。国際基督教大学(ICU)、東京大学大学院を経て、チューリッヒ大学神学部より神学博士号取得。西南学院大学神学部教授、神学部長、大学院神学研究科長を歴任し、同大学名誉教授。平尾バプテスト教会協力牧師。2009年より日本新約学会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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