内容説明
子どもが家族や友人、あるいはペットを失ったとき、私たちはどうやってその子が「死」を理解できるように話せるでしょうか。『いのちの時間』は子どもたちにだけではなく、大人たちにも大きな感動を与えてくれる美しい絵本です。生と死が繊細なタッチで描かれた本書は、私たちにいのちの「始まり」と「終わり」、そしてこの二つにはさまれた「生きる時間」の素晴らしさを教えてくれます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
小夜風
27
【図書館】ロバート・イングペンさんの絵を見たくて借りました。命には始まりと終わりがあって、その間を“生きている”という。花、人、鳥、魚、木、動物、全ての命に約束されたことを、淡々と美しい絵と共に語られていきます。命とはこういうもの。だからこそ“生きてる時間”を感動に満たして、大切に生きたいなって思いました。2015/03/22
ぱせり
10
(再読) 始まりがあっておわりがある。そのあいだに満ちているいのちの時間。かけがえのない一回きりのいのちの時間。シンプルな言葉の繰り返しの中から、湧き上がってくる「生きる」ことへのおごそかで明るい思い。自分の命に忠実でありたいと思う。誰にも等しく約束された、おわりの瞬間まで。 2015/08/15
なま
6
「くまとやまねこ」「わすれられないおくりもの」と同様にテーマが『死』の本。命には始まりと終わりがあり、その間を『生きている』という。そんな言葉から始まり、小さな虫や樹木等にも命の時間がある事が描かれてます。羽の取れた蝶、朽ちたアリ、イラストが衝撃ですが翻訳された藤井さんが、この本に出会ったのはエイズ末期の5才の子に読み聞かせしている姿を見た時。ペットや家族の死、死を理解するのが難しい年代の子に、そっと寄り添ってくれる絵本。3分半。2017/05/06
みー
6
図書館にはなくて他館より。漂ってくる雰囲気は「たいせつなこと」/マーガレット・ワイズ・ブラウンと似ている。「生」があって「死」がある。これは当たり前のこと。そしてそれぞれの「生」にはそれぞれの「時間」があるということも・・とってもシンプルに淡々とその事実を表現している絵本。どちらかと言うと大人向けか・・思春期に差し掛かった子供向けか・・2016/08/18
こどもふみちゃん
6
命の事が子供の身近な物で分かりやすく書かれてはいるが、こういうのって、実体験が一番よね。と思った。しか~し、野の昆虫をつぶしちゃった時は注意されるのに、母がゴキブリをやっつけるのは理解できない娘。そそそ・・・そのうち、わかるわよ~~~(>_<)。ゴキブリ嫌いだもん!わたし。 で、この絵本は、4・5・6・7・8歳向けくらいかな。2013/10/20