出版社内容情報
教会の社会的責任を考え続けてきた2人の論者が、戦後政治の大きな文脈の中で現在の状況を分析し、第二次大戦下の教会の過ちと少数の先達の戦いに学びつつ、今やキリスト者の「抵抗権」と「信仰告白」に関わる事態だと訴える。
第二次安倍内閣が成立して3年半。この間、政権は国家安全保障会議を設置、特定秘密保護法を施行、集団的自衛権を容認、安全保障関連法を成立させ、さらに9条改変と緊急事態条項追加を焦点とする改憲意図を露わにしている。批判的報道への圧力も強い。これらの急激な右転回はこの国をどこに連れて行くのか。
参院選を直前にした緊急出版。
山口陽一・朝岡勝[ヤマグチヨウイチ アサオカマサル]
山口陽一(やまぐち・よういち)氏は1958年生まれ。金沢大学、東京基督神学校、立教大学大学院で学ぶ。日本同盟基督教団市川福音キリスト教会牧師、同教団理事。東京基督教大学大学院教授、同神学研究科委員長。共著に『なぜ「秘密法」に反対か』(新教出版社、2014年)他。
朝岡 勝(あさおか・まさる)氏は1968年生まれ。東京基督教短期大学、神戸改革派神学校卒。日本同盟基督教団徳丸町キリスト教会牧師。同教団副理事長。著書に『バルメン宣言を読む』(いのちのことば社、2011年)他、共著に『なぜ「秘密法」に反対か』(新教出版社、2014年)他。
目次
聖書に立つ教会の政治参与の責任―新たな国家神道が始まりつつある時代に(「いま」何が起こっているのか;新たな国家神道の始まり;戦時下の「教会の罪責」;「抵抗権」と民主主義における政治参与の責任;ローマ書13章の読み方;霊的な領域における抵抗権;聖書に立つ教会の政治参与)
「信仰告白の事態」と日本の教会(昨今のこの国の姿;この国が向かおうとしている姿;自民党憲法草案から見えてくる国の姿;安倍政権の背後にある宗教的なもの;信仰告白の事態と日本の教会;決断的な信仰を求めて;私たちにできること、すべきこと)
著者等紹介
山口陽一[ヤマグチヨウイチ]
1958年生まれ。金沢大学、東京基督神学校、立教大学大学院で学ぶ。日本同盟基督教団市川福音キリスト教会牧師、同教団理事。東京基督教大学大学院教授、同神学研究科委員長
朝岡勝[アサオカマサル]
1968年生まれ。東京基督教短期大学、神戸改革派神学校卒。日本同盟基督教団徳丸町キリスト教会牧師。同教団副理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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