内容説明
信仰告白によってナチズムと闘った教会。そこから私たちが学ぶことは何か―80年後に問い直す。
目次
1 ヴァイマル憲法からナチ憲法体制へ
2 ナチ宗教政策とドイツ教会闘争
3 バルメン宣言の神学的基本線
4 バルメン宣言の政治倫理―第五テーゼの政治学的分析
5 バルメン宣言と私たち―時代史制約を越えて
6 資料 バルメン宣言
著者等紹介
宮田光雄[ミヤタミツオ]
1928年、高知県に生まれる。東京大学法学部卒業。東北大学名誉教授。長年、学生聖書研究会を主宰して伝道に献身し、自宅内に学寮を建てて信仰に基づく共同生活を指導してきた。主な著書は『西ドイツの精神構造』(学士院賞)、『現代日本の民主主義』(吉野作造賞)ほか多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ハンギ
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50ページくらいの内容で、宮田光雄先生特有の語り口があり、でもそれが良いですね。ナチスの手口を学んだらどうか、と某政治家の発言を引いて、それがいかに間違いか書くんですね。バルメン宣言とはカールバルトが中心になった、ドイツの反ナチス運動で、教会が主体になったものとのこと。ヒトラーを崇拝するように圧力をかける政府に対して、キリスト教徒はただイエスキリストのみを信じるんだ、という信仰告白を通して、ナチスに対して抵抗をしたそうです。キリスト教徒にとっては、国家ですら、暫定的なものに過ぎないわけです。2022/04/08




