内容説明
第二次世界大戦中、日本軍により強制的に「従軍慰安婦」とされたオランダ人女性たちがいた。その凄惨な体験は彼女たちのその後の人生に深い傷あとを残した。こうして恥奪と沈黙の半世紀が過ぎたが、ついに彼女たちは語りはじめる―すべての日本人に聴いてほしい、折られた花々の声。
目次
エルナの人生
日本軍強制売春
マルタの人生
リアの人生
リアの行方不明の子を探す
エレン、ベッツィ、ティネケ
ルイーズ、そしてアンナのこと
抑留所の外でとらわれた女性たち
バタビア臨時軍法会議
日本軍強制売春の被害者に対する国際的支援
ノールチェの人生
PICNの働きを振り返って
著者等紹介
マルゲリート・ハーマー[マルゲリートハーマー] [de Froideville,Marguerite Hamer‐Monod]
1941年、旧オランダ領東インド(現インドネシア)スラバヤ生まれ。第二次世界大戦後オランダに引き揚げる。ロッテルダムのリセウム卒業後、ライデン大学でオランダ法を専攻、アムステルダム自由大学法学部で刑法、犯罪学、児童法を学び、1972年卒業。オランダ対日道義補償財団職員ならびにオランダ事業実施委員会代表などを歴任
村岡崇光[ムラオカタカミツ]
1938年、広島市生まれ。東京教育大学英文科(学士)、言語学科(修士)、ヘブライ大学(博士、聖書ヘブライ語)卒業。マンチェスター大学、メルボルン大学でヘブライ語などセム語を教えた後、ライデン大学でヘブライ語教授を務め、2003年退官。その後もオランダに残留、聖書語学関係の研究を継続する傍ら、日本軍国主義時代の傷痕残るアジア諸国へ毎年最低5週間ボランティアとして出講。オランダ日本語聖書教会の責任代表者も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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