内容説明
新しい神概念の探求に終始一貫、全力を傾注して思索と対論を重ねてきた成果の集大成。単なる超越論的一神論の神を越えて、父・子・聖霊の三一神の神において出会う歴史における和解の神の深遠な世界を、雄大な構想で現実的・具体的に描ききった力作。著者は、京都大学文学部哲学科卒。バーゼルでバルトのもとに学び、神学博士の学位を取得。東京女子大学・筑波大学他の教授を歴任。
目次
第1部 状況内における神の問題(現代における神の問題;現代における問いとしての神;神から見た人間と世界 ほか)
第2部 新しい神概念の探求(神の存在の対象性―研究ノート(1)
なにゆえに「自然神学」の新しい可能性なのか
神概念の転換―E・ユンゲルのバルト解釈を手がかりとして―研究ノート(2) ほか)
第3部 新しい神概念から見た世界と人間(終末論的良心―カール・バルト『倫理学講義』を手がかりとして;カール・バルトのルター理解;キリスト教から見た生と死 ほか)
著者等紹介
小川圭治[オガワケイジ]
1927年、大阪府に生まれる。1951年、京都大学文学部哲学科(キリスト教学専攻)卒業。1956‐1978年、東京女子大学文理学部専任教師、助教授を経て、教授。1977‐1991年、筑波大学教授(同大学名誉教授)。1991‐1997年、尚絅女学院短期大学学長(同大学名誉教授)。1997‐2002年、関東学院学院長。1960‐1963年、バーゼル大学神学部留学。カール・バルトのもとで神学博士、1975年、京都大学で文学博士の学位取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。