目次
第1回 聖書の非神話化と再神話化
第2回 「聖書」と「歴史」―解釈学的問題(モーセ五書に「物語られている歴史」と「物語る者の歴史」;「読者」の歴史;現代における「聖書」と「歴史」)
第3回 黙示思想とコヘレトの書(黙示思想;コヘレトの書;二元論的思考とキリスト教)
第4回 イエスと原始キリスト教―その連続・不連続(イエスの語る「神の国」;キリスト神話;パウロ;イエスとキリスト教の連続・不連続;これからの「キリスト教」「キリスト者」「信仰」「教会」)
第5回 ユダヤ教・イエス・キリスト教―明日の福音のために(聖書から読み取れる“いのち”についての洞察;表象にまつわる問題;「信仰」と自己;キリスト教の現代的意義;キリスト教の継続的な自己批判の必要性)
著者等紹介
上村静[ウエムラシズカ]
ユダヤ学・聖書学専攻(Ph.D.)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぼけみあん@ARIA6人娘さんが好き
4
著者の『旧約聖書と新約聖書』をテキストにした講座のレジメを文章化したもの。『宗教の倒錯』も内容に反映しているというので期待して読んだのだが、全体的に結論ありきの文章で論証が殆どなく、余りピンと来なかった。テキストの本を直に読むべきだったようだ。それに、内容に同意しなくてもキリスト教の自己批判の必要性だけは分かってほしいと言うが、その肝腎な思いもこれでは伝わってゆかないのではないか。少なくともその必要性を訴える文章くらいは新たに書いておいた方がよかったと思う。いっそ書き下ろした方がよかったかも知れない。2014/09/15