内容説明
第一次世界大戦直後になされたカール・バルトらによる神学闘争が、単なる理論的あるいは学問的な論争ではなく、社会全体の深い「危機」から生じたことを示しながら、現下の「危機」を乗り越えるための知恵をチェコの神学者が熱く語る。監訳者の力作解説つき。
目次
1 序論
2 勉強の仕方
3 方向性
4 自由主義神学の基本路線―1799年~1914年の期間
5 自由主義神学の中での内面的矛盾
6 転換の外的前提
7 19世紀における弁証法神学の先駆者たち
8 まとめ
9 プロテスタント神学の転換点
10 危機神学
11 新しい神学における初期の欠点とそれに続く問題点
12 1921年以降のバルトの歩み
著者等紹介
フロマートカ,ヨゼフ・ルクル[フロマートカ,ヨゼフルクル][Hrom´adka,Josef Lukl]
1889‐1969。チェコスロバキアのプロテスタント神学者。1920~1939年、1947年~1950年、プラハのフス神学校教授。フス神学校がコメンスキー神学校に改称した後、死去まで同校教授。ナチス政権下にアメリカに亡命し、プリンストン大学で客員教授を務める(1939~1947年)。第二次世界大戦後の1947年、あえて共産主義政権下のチェコスロバキアに帰国。エキュメニズム運動(教会一致運動)に積極的に参加しただけでなく、マルクス主義との対話をも進めたため西側の神学者からは「赤い神学者」と呼ばれる
平野清美[ヒラノキヨミ]
1967年、神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。読売新聞社を退社後、チェコ政府奨励奨学生として国立カレル大学に留学。チェコ語学修士。翻訳、通訳業に従事
佐藤優[サトウマサル]
1960年、東京生まれ。作家・元外務省主任分析官。同志社大学神学部、同大学院神学研究科修士課程修了後、1985年、外務省に入省。主にロシアでの情報活動において活躍。2002年、背任容疑で逮捕され512日間勾留。2009年に有罪が確定し、現在、執行猶予中。外交官としての経験と圧倒的な学識で、様々な論壇で活躍中。著書に『自壊する帝国』(第5回新潮ドキュメント賞受賞、大宅壮一ノンフィクション賞受賞)『国家の罠』(毎日出版文化特別賞受賞、以上新潮社)、『私のマルクス』(文藝春秋読者賞受賞、文藝春秋社)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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中年サラリーマン
マウリツィウス
amanon
amanon
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