内容説明
キリスト教修道制の成立をめぐる諸研究、『エジプト人マカリオス伝』や最初のシリア語キリスト教著作家バルダイサンに関する研究と原典翻訳、著者が企図するヴェーバー『宗教社会学論集』全訳をめぐる諸論考など、常に優れた成果を生み出してきた一人の研究者の歩みを示す27編。
目次
第1部 キリスト教修道制、古代末期(禁欲主義という生き方;キリスト教修道制の成立と、なお残る問題;キリスト教修道制の成立―隠修制と共住制 ほか)
第2部 東方キリスト教とその周辺(『エジプト人マカリオス伝』研究―経過報告;『エジプト人マカリオス伝』をめぐる諸考察;翻訳か自国語か―東方キリスト教文学伝承の一齣 ほか)
第3部 その他(イスラム教徒から批判された教皇ベネディクト16世の講演;宗教を研究し教えることに何の意味があるか;なぜ今Weber『宗教社会学論集』の新訳が必要か ほか)