出版社内容情報
厖大な『教会教義学』の大網を、バルト自らが簡潔平易にまとめた福音的神学の真髄。
目次
第1部 神学の場所(言葉;証人 ほか)
第2部 神学的実存(驚異;捕捉 ほか)
第3部 神学の危険(孤独;疑い ほか)
第4部 神学作業(祈り;研究 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マウリツィウス
15
【福音主義神学】THEOLOGIE=すなわち新約/旧約聖書を明確に区分することで両派生異端を撤廃した功績も兼ねる『ローマ書』だがその軸を「入門」導入することでの『パウロ書簡』再現書こそが『福音主義神学』にて彼の提示した神学だ。シェイクスピア-異教加担幻想を旧教と共に奏でた感傷存在を屈服させるには『聖書』起源に立ち返らせること、「福音主義神学」要約はここに始と終、ヨハネ黙示録/使徒信条をもこの書は内包する旧約/新約再現「始原においてそうであったように、今も、この後も、常に永久なる神に」彼の神学は創世黙示-。2013/06/16
マウリツィウス
14
【『福音主義神学入門』】ドイツ語訳以降のCredo定義を消失させたカール・バルトの神学論体系は『新約聖書』側面を体系化出来るだろう。古典新約聖書資料Nestle=Alandを再編した『新約聖書』資料問題-古典語訳化されたウルガタを初めとした《引用集合》をも再現引用した原典価値を精密的に論じることは困難だが『新約聖書』記号論化において《復活》定義を揺るがしたマルキオン派への追放根拠を史実価値に導入可能だ。「新約聖書」定義を境界線消滅させたバルトの以降功績は確実に『ローマ書』に連続し「体系論」を形成していく。2013/10/16
マウリツィウス
14
【『福音主義神学入門』導入部】新約聖書正典化問題に終焉を告げたカール・バルトの論理再構成記録-新約聖書正典化問題と「バルト」、この方法論前提がグノーシス主義鎮圧に深い洞察と意味を成した。「正典」定義を除去することで《グノーシス主義》との対峙論を明晰確立、異端侵入経路を《極限まで》断つ。バルトの神学論は福音主義系譜を逸脱したのではなく古典位置と最新型をも確立した。新約聖書資料NESTE=ALANDを再導入したことでグノーシス主義を事実殲滅させる。ラテン語訳化された《使徒信条》を再還元記録化する構築神学論集。2013/09/12
マウリツィウス
14
【福音主義と教会】「新約聖書とは神の啓示を構成した記者の言葉」ここに留意点。その前提自体をデミウルゴスにすり替えるのが邪悪の筈、それを看過した歴代神学者たちを「神学者」定義から除去、再構築はここに始まる。歴史をゼロに戻すことで創世時代の真実を復元していく。ただ、複合的必然である《蛇》、ここに問題。この記録から浸食する異端をも忌避し、ルター人格を不完全定義、バルトの求めた探求には聖書ではないギリシャ論を引用することで《デウス》をラテン訳から採用、機械仕掛けの巨人が作動し偽造存在を駆逐し処分、復楽園遂行完了。2013/06/02
マウリツィウス
12
カール・バルトの再構成した福音派の秩序とは使徒パウロの類型化表現に属し新約聖書を前提とした啓示書を現代思想の猛威を取払い登場させた。その根拠とはヨハネ黙示録に記される反キリスト者の実態を暴きグノーシス異端の偏在を根源に批判、反証主題にイエスの福音の実在根拠をこの著で提示することで事実上異端根絶を恒久化させた。「福音」とはギリシャ系ロゴスではない根拠を導き出す説教論はバルト到来を予期しており、使徒の似姿は継承され、福音は再び伝道される。「異端」は現代思想との合流ポイントにて着実除去される現在進行形を呈する。2013/05/20
-
- 和書
- 図解射出成形技術最前線