目次
信仰問答一般序説―第一問答‐第七問答
特別序説・神への信頼―第八問答‐第一四問答
使徒信条序説―第一五問答‐第二〇問答
第1項 神―第二一問答‐第二九問答
第2項 イエス・キリスト―第三〇問答‐第八七問答
第3項 聖霊と教会―第八八問答‐第一一〇問答
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マウリツィウス
14
【カール・バルトによる『信仰告白』】あの「ハルナック」影響下にあったバルトが如何に信仰箇条を《使徒信条》に還元したかの経緯が伺える。つまり異端異教を巡る論集を辿るとするならばアウグスティヌス以前の系譜に遡る。それは使徒パウロの葛藤問題=律法学者ファリサイ派の宿命、それを根幹に断つために《トマス福音書》を初めとした《非分類該当書》へのグノーシス文書によるギリシャ影響網を否定再構成していった。つまり異端/正統を巡る《虚構理想》に執着したグノーシスをハルナックごと批判貫通するためにバルトの展開した答が記される。2013/08/08
マウリツィウス
11
【ジュネーブにおける《信仰告白》】新約聖書定義を《鮮明化》-Der Romerbrief『ローマ書』定義を可能化したハルナックの根拠を精密に吟味するならば『トマス福音書』以降の定義論を呈せるだろう。《新約聖書》をフランス語訳化する方法論と定義論とを同時展開-《古典新約聖書化現象》を鮮明な基準で「定義可能だ」。ラテン語訳聖書ウルガタを《解放》-ギリシャ語定本課題は再検証に値する。『トマス福音書』に該当する《福音書基準》を明確化すべきだ。古典語訳定本ハルナックを文献上から除去したバルトの方法論痕跡もまた確認。2013/10/16
メズゾース
0
「そうです、罪はきわめて重いのです」とつけ加えることはやめます。すでに地上には陰府があり、恐怖が満ち満ちているではありませんか。もし本当に信じているなら、「しかし」を、この恐るべき、嘆かわしい「しかし」をつけ加える事はできないはずです。私たちキリスト者の証の持つ多くの弱点が由って来たるところは、私たちが神の偉大さ、キリストの勝利、聖霊の優越性を率直に告白しようとしないことにあるのではないでしょうか。325ページ2019/02/06