内容説明
戦後間もない1946年、バルトがボン大学で行った白熱講義!使徒信条による教義学入門。
目次
課題
信仰とは信頼することを意味する
信仰とは認識することを意味する
信仰とは告白することを意味する
高きに在す神
父なる神
全能なる神
創造者なる神
天と地
イエス・キリスト
救い主にして神の僕
神の独り子
われらの主
クリスマスの秘義と奇跡
苦しみを受け
ポンティオ・ピラトのもとに
十字架につけられ、死にて葬られ、陰府にくだり
三日目に死人のうちよりよみがえり
天にのぼり、全能の父なる神の右に座したまえり
裁き主なるイエス・キリストの将来
われは聖霊を信ず
教会―その一体性と公同性
罪の赦し
身体のよみがえりと永遠の命
著者等紹介
バルト,カール[バルト,カール] [Barth,Karl]
1886‐1968。スイスの牧師・神学者。父も牧師・神学教師だった。スイスとドイツの大学で学ぶ。スイスの小村で牧師となり、労働問題に関心を抱いて社会民主党に入党、「赤い牧師」と呼ばれた。第一次世界大戦勃発に際して恩師ハルナックらドイツ有数の知識人たちがこぞって戦争を支持する声明を発したことに衝撃を受け、自由主義神学の限界を知る。聖書に沈潜して書き上げた『ローマ書』初版(1919年)が注目され「弁証法神学」の旗手となり、ゲッティンゲン大学に招聘された。以後ミュンスター、ボンの各大学で教える。ナチの宗教政策に抵抗し、告白教会の神学的指導者としてバルメン神学宣言の起草をはじめ、数多くの講演と著述でドイツ教会闘争を支えた。公務員に要求されたヒトラーへの無条件の忠誠宣誓を拒否したためボン大学を追われて帰国。以後、引退までバーゼル大学で教えた。その影響は現代神学のあらゆる領域に及んでいる。膨大な著作を残したが、1932年から67年まで書き続けられた主著『教会教義学』は未完に終わった
天野有[アマノユウ]
1955年静岡県生まれ。早稲田大学教育学部、西南学院大学神学専攻科、九州大学大学院を経て、ヴッパータール教会立神学大学修了。神学博士。西南学院大学神学部教授在職中、2018年逝去
宮田光雄[ミヤタミツオ]
1928年高知県生まれ。東京大学法学部卒業。東北大学名誉教授。主な著書は『西ドイツの精神構造』(学士院賞)、『政治と宗教倫理』『ナチ・ドイツの精神構造』『現代日本の民主主義』(吉野作造賞)ほか多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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