内容説明
本題である19世紀の神学者たちを論じる。シュライエルマッハーからフォイエルバッハ、シュトラウス、そしてブルームハルトからリッチュルまで18人に関する解説にバルトの史観が光る、先達との創造的対話。神学史家バルトの面目。
目次
第2部 歴史(シュライエルマッハー;ヴェークシャイダー;デ・ヴェッテ;マールハイネケ;バウル;トールック;メンケン;フォイエルバッハ;シュトラウス;シュヴァイツァー;ドルナー;ミュラー;ローテ;ホーフマン;ベック;フィルマール;コールブリュッゲ;ブルームハルト;リッチュル)
著者等紹介
安酸敏眞[ヤスカタトシマサ]
北海学園大学教授
佐藤貴史[サトウタカシ]
聖学院大学総合研究所特任研究員
濱崎雅孝[ハマザキマサタカ]
京都大学大学院生(博士課程在学中)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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マウリツィウス
16
【福音主義神学の真骨頂】バルトの前提とした神学による異教異端迷妄思想の破壊の真の意図はこの文明汚染を造り上げた、あのドイツを代表するヴァイマールの詩人が標的である。神秘主義集成者としての側面を帯びる異端神話創造論者をフランス近代思想家の代表テクスト群を自在引用することで貫く。無神論社会において神の死を前提とした物質領域を実際の神学論=イエスの福音という最大根拠を以て全力で駆逐する。バルトの神学的追放メソッドはホメロスの幻想/シェイクスピアの戯画の愚を鋭く批判する、ハルナックの業を盗み切る異端打破最善論だ。2013/05/12
マウリツィウス
12
【福音主義神学の発展類型論】バルトが参照したのは福音主義神学古典類ではなくカトリック古典=『神学大全』でもあるが事実的にはドイツ観念論を《逆転》することでの神学統治化が論点とされる。《説教》に重点を置いた牧師存在ではなく「神学者」としての定義性が彼を確立させていく。「グノーシス」定義を再奪還したバルトによる「ハイデルベルク信仰問答」の破棄はこの文脈では正解、中間期文書を切り捨てることでの《発展型福音主義》は新約聖書/旧約聖書を再分類する。悪魔をドイツ語訳聖書から《DIÄBOLOS》とネストレ表記にて導く。2013/07/12
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