内容説明
古代末期の神学的巨人の生涯を、帝国の衰亡史と重ねつつ、弟子アリピウスの述懐を通して描いた壮大な歴史小説。
著者等紹介
磯部隆[イソベタカシ]
1947年神奈川県藤沢市に生れる。1975年名古屋大学大学院法学研究科博士課程修了。1983‐5年ハーバード大学客員研究員。1985年名古屋大学法学部教授。名古屋大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ケイ
119
3分の1までは真面目に通読、それからは流し読み。時代に精通していないと、登場する人物の数と地名の多さに話を追えない。コンスタンティヌス二世からユリアヌスの時に起こった揺り戻しのような僅かな時。それは時代の要請か…、アウグスティヌスは古代の神々を身近に感じる教育を受けた。成人するまでにあちこちの国境での紛争で帝国は疲弊している。ヒエロニムスの聖書のラテン語訳による信教の普及。帝国は次第に解体していく。その過程は読んでいても憂鬱に。盛り込み過ぎず、アリビウスの語りだけを中心にした方が結局分かりやすかったかと。2018/04/25
スプリント
7
崩壊していくローマ帝国の歴史とその時代に生きた神学者アウグスティヌスの生涯をクロスしながら書かれた歴史小説です。アウグスティヌスの生涯については弟子のアリピウスの残した史料をもとに語られています。2018/02/25
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