内容説明
1919年2月8日、帝都・東京で、朝鮮人留学生たちによって道破された「2・8朝鮮独立宣言」。その100周年を記念して東京と大阪で開催されたシンポジウムの記録と、事前におこなわれた連続講座の内容を完全収録。宣言を主導した留学生たちのネットワーク、当時の植民地統治のありよう、ジェンダーへの視点などを考究し、いまも尽きせぬ宣言の力と今後の課題を浮き彫りにする。
目次
第1部 2・8独立宣言の再照明(東アジア史のなかの2・8独立宣言;韓国近代史における「2・8独立宣言」の意義;李光洙の2・8独立宣言書;独立宣言に関わった女子留学生;在日朝鮮人の3・1運動継承―1920~1948年;朝鮮独立運動と日本の知識人;2・8宣言/3・1運動と朝鮮植民地支配体制の転換―警察を中心に)
第2部 2・8独立宣言とキリスト教(日韓キリスト教史における2・8独立宣言と3・1独立運動;2・8独立宣言、3・1運動と韓国キリスト教;2・8独立宣言、3.1独立運動と朝鮮ミッション―ジョージ・マッキューンとの関わりを中心として;韓国YMCA史のなかの2・8独立宣言)
第3部 2・8独立宣言から100年―日韓市民社会の共同課題(日本からみた「2・8」がいま、私たちに問いかけること;2・8独立宣言と歴史教育の課題;歴史の連続と断絶―2・8から日本の「歴史的」現在を考える;在日本韓国YMCA2・8独立宣言記念資料室について)
参考資料