内容説明
初期同志社の歴史を「土着化」の成功例ととらえ、そこに作用した宣教師側と日本人側の様々な要因を、キリスト教界だけでなく社会全般の精神動向も視野に入れながら綿密に分析した労作。新しい教育への熱意に燃えた第一世代の苦闘と輝きを伝える研究。
目次
第1部 明治維新以降の文脈における同志社(明治維新に続く十九世紀日本の概観;同志社の概観(一八七五‐一九〇〇))
第2部 教会と関係諸機関の土着化(神学における変化;教会政治における変化;国家によるキリスト教受容の進展;国家に順応していく教会)
第3部 日本の新世紀における同志社
回顧
展望
著者等紹介
北垣宗治[キタガキムネハル]
1929年兵庫県に生れる。1952年同志社大学英文学科卒業後、同志社大学とスコットランドのセント・アンドルーズ大学の各大学院で研究を続け、文学修士とB.Phil.の学位を得る。米国アーモスト大学で短期間研修の後、30年以上にわたって同志社大学と大学院で英文学を教え、1990年退職、名誉教授となる。この間二度にわたりハーヴァード大学客員研究員。「17世紀英国の翻訳と翻訳論」(英文)により同志社大学から文学博士号を受ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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