内容説明
壮年期に「民衆教会の樹立」を掲げ、また讀賣新聞を舞台に宗教ジャーナリストとして健筆をふるったが、国粋主義的な宗教団体から受けた暴行と大患を機に、独自の教会論や聖餐論を展開した牧師・神学者逢坂元吉郎(1880‐1945)。日本キリスト教史上に異彩を放ち、熊野義孝や桑田秀延が高く評価しつつも、大勢からは顧みられることの少なかったこの人物の生涯と思想を、著者の長年にわたる研究の成果に基づいて書き下ろした意欲作。
目次
序章
第1章 生涯
第2章 「前期」における信仰と思想
第3章 「殴打事件」の意味したもの
第4章 「後期」の世界―その思考様式
第5章 救済へ―神と人との接近・合一
終章
著者等紹介
鵜沼裕子[ウヌマヒロコ]
1934年東京生まれ。東京大学大学院人文科学研究科倫理学専攻課程・博士課程単位取得満期退学(文学修士)。元聖学院大学日本文化学科及び同大学院アメリカ・ヨーロッパ文化研究科教授。聖学院大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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