内容説明
本書は、日本キリスト教史への予備的な知識が無くても読めるように考慮されています。日本キリスト教史のすべての時期を扱っています。しかし、本書は日本キリスト教史の多くの知識の提供を意図していません。むしろ、それぞれの時代を生きたキリスト教をそのようなものとして読んでいただくことが本書の目的です。その際にキリスト教の教理に深く入るよりは、キリスト教が触発した生き方や思想に重点をおきました。
目次
はじめに 歴史を読むことについて
第1部 近世封建制社会を生きたキリスト教(シャヴィエルの日本布教指針;イエズス会の日本布教方策 ほか)
第2部 近代天皇制社会を生きたキリスト教(欧米ミッションの日本伝道方策;近代天皇制統治機構の確立 ほか)
第3部 戦後民主制社会を生きるキリスト教(戦後民主制社会の基本的特質;戦後50年とキリスト教 ほか)