内容説明
神顕現・十戒・契約の書・契約物語。モーセ五書の中心問題を記す基層資料は、申命記主義者によって信仰文書としての高みへと決定的に引き上げられた。それは更に、ヤハウィストによって上書きされ、最後に祭司資料編集者によって創造論的感性によって仕上げられていく。この伝承の壮大なドラマを文献学的に解明した労作。
目次
第1章 研究史概観
第2章 文献分析の指標
第3章 物語の文献学的分析
第4章 十戒 20章2節‐17節―その成立と内容をめぐって
第5章 契約の書 20章22節‐23章33節
第6章 出エジプト記19章‐24章の成立史
著者等紹介
大野惠正[オオノヨシマサ]
1939年、東京に生まれる。1967年、東京神学大学大学院修了。日本基督教団長野県町教会、伊東教会、浜松教会で牧師。1981年~2008年活水女子大学教授、2009年‐2011年長崎外国語大学客員教授。その間、新共同訳聖書旧約部門翻訳委員、西南学院大学神学部非常勤講師を歴任。現在、活水女子大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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