目次
聖書―「驚き」を伝える書物
聖書の難しさ
聖書―その存在の不思議
旧約聖書はどのように成立したか
聖書―人間史を貫く太い糸
光の創造―混沌とした世界に語られる神の言葉
神は見て、良しとされた
人間は何ものなのでしょう
神の安息
ヤハウィストの物語の始め―人間の創造
連帯の中にある人間
何が起きたのか―アダムとエバ
比較級思考の悲劇―カインとアベルの物語
生き残った者たち―ノア一族の物語
「心が通わない」―バベルの塔の物語
著者等紹介
大野惠正[オオノヨシマサ]
1939年、東京に生まれる。1967年、東京神学大学大学院修了。日本基督教団長野県町教会、伊東教会、浜松教会で牧師。1981年‐2008年活水女子大学教授、2009年‐2011年長崎外国語大学客員教授。その間、新共同訳聖書旧約部門翻訳委員を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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amanon
3
これまでありそうでなかった日本人によるある程度本格的でありながら、なおかつ平易な旧約聖書の入門書。本書でもしばしば言及されているとおり、聖書で語られる逸話の多くは、一見荒唐無稽かつ不合理で、現代人には理解不可能とさえ思える物。しかし、そこであえて虚心坦懐に読み込めば、予想外のいわば賜物を得ることができる…その賜物を得るためのガイダンスとしてうってつけのシリーズになることが予想される。いみじくも「『驚き』を伝える書物」という第一章のタイトルがそのことを示唆している。キリスト教信者はぜひ手にとって欲しい。2014/03/20