目次
1 「十字架の神学」をめぐって
2 「贖い」の思想について―川島重成氏との対話
3 「十字架の神学」と贖罪論
4 どう読むか、聖書―「イエスの十字架」理解をめぐって
著者等紹介
青野太潮[アオノタシオ]
1942年生まれ。国際基督教大学(ICU)、東京大学大学院を経て、チューリッヒ大学神学部より神学博士号取得。現在、西南学院大学神学部教授(新約学)。平尾バプテスト協会協力牧師。2009年より日本新約学会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とある聖職志願者。
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キリストが十字架に「つけられた」、死者の中から「復活した」のは、過去に一回起こったことを示す過去形でなく、(いまもずっと)「つけられたまま」「復活したまま」、英文法でいうところの現在完了形継続用法が使われていること、パウロにとって十字架は罪の贖いとしてよりも、棘、弱さ、の象徴としてのであったという青野新約神学がコンパクトにまとめられています。 「キリストはわたしたちの罪のために十字架にかかって死んで下さった」という初代教会からの贖罪理解については、罪と十字架を関連づけた箇所は新約聖書には一つもないとのこ2016/04/05
I神学生
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講演集なので、重複が多いのが気になったが、それだけ著者の問題点が明確だとも言える。ルーテル教会の先生方ももっと活躍して欲しいですね。。。2011/11/20