感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちひろん
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マルコ優先に基づく史的イエス研究の先駆。著作集２と合わせて一冊の共観福音解説となっている。章節だけが提示されるので、手元に福音書を準備するか丸暗記は必須。高等批評の基礎を確立した優れた一冊だが、今となっては古典であろう。Qに関する考察も現代から見れば原始的であり、また死海文書の発見以前に書かれたことも含めて、本書の価値はむしろ批評の基本的な方向を決定付けた点と、現代批評との差異と比較することで浮かび上がるだろう。高等批評を学ぼうとする人間であれば、量子力学研究前にニュートン力学を勉強するよう読むべき一冊。2025/06/13
偽教授
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『共観福音書伝承史』の前篇を収録。「結局のところよく分からない」ということを物凄く難しくまとめあげた労作2013/02/25
いとう・しんご
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オンデマンド版。全２巻の内の１巻目。本巻は「Ⅰイエスの言葉の伝承」。第２巻は、「Ⅱ物語素材の伝承」「Ⅲ伝承素材の編集」。本著作集既刊１３冊の中で最初に図書館から借りて読み始めて挫折した過去があり、今回再挑戦なんだけど、やっぱり一番、読みにくい印象。もっぱら専門家を対象に書かれているせいだと思います。2021/07/01
