内容説明
新約聖書の専門家たちが、個別文書の神学に関してより詳細に展開することができ、また注解書の体裁や別の観点からする主題構成に縛られることもなく、各文書の神学的主題と問題を十全の用意をもって論究する試みがこのシリーズである。各巻は、新約諸文書にそれぞれ固有の神学に集中し、その正典としてのコンテクスト、およびキリスト教の信仰と生活の歴史に及ぼしたであろう特別な影響にも注目することによって、もっぱら神学的に当該文書と格聞することを目指す。それゆえ本シリーズは、すでに一年ないしは二年、新約聖書と神学の研究に打ち込んだ人々を主たる対象としている。
目次
第1章 神学とその脈絡
第2章 神学と倫理
第3章 神と神の活動
第4章 健全な教えの重要性、すなわち、教義の正統性の問題
第5章 信仰に基づく家庭での義務、すなわち、教会秩序の問題
第6章 パウロが使徒として受け入れられるために牧会書簡がなした貢献
第7章 教典としての牧会書簡
著者等紹介
土屋幸子[ツチヤサチコ]
1964年、津田塾大学(英文科)卒業。現在、札幌市立旭ヶ丘高校、札幌大学非常勤講師
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