内容説明
雄大な日本アルプスが連なり、盆地と大断層が走る信州の大地、歴史、文化と鉄道史を超解説!
目次
1 地図で読み解く長野の大地(急峻な日本アルプスと6盆地 対照的な地形と海時代の証拠;伊那山地と南アルプスを縦貫!日本最大の断層・中央構造線 ほか)
2 長野を駆け抜ける鉄道網(長野行新幹線で産声を上げた北陸新幹線らしい特徴とは?;JRで最大の急勾配を誇った碓氷峠越えと信越本線の歩み ほか)
3 長野で動いた歴史の瞬間(古代史;中世史 ほか)
4 長野で育まれた産業や文化(江戸時代に整備された用水路 五郎兵衛用水とは?;信州の気候風土を生かした高冷地農業のここがすごい! ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
れみ
77
トリセツシリーズ長野県版。地形と地図、鉄道、歴史、産業と文化の4つのジャンルで紹介。長野県の豆知識という部分よりも、個人的には、「フォッサマグナ」「中央構造線」など言葉はよく見聞きするものについて分かりやすく解説されていたところとか、県内にある興味深い歴史や地質学に関係した施設があることが分かったりしたところが良かった。あと、軽井沢近辺に出かけたときによく見かける「草軽バス」が気になっていたので詳しく知れたのが良かった。でも、鉄道以外の交通網についてももっと紹介してほしかったかも。2021/03/02
tamami
48
道路マップや各都市図などの出版で著名な昭文社から刊行の、各県トリセツシリーズの長野県版。地図専門出版社だけあって、全ページカラーの非常に見やすい構成になっている。長野県の地形・地質から始まり、原始古代から現代までの歴史トピック、現代の産業・文化・観光まで幅広く取材し、県全体をビジュアルに紹介している。中でも、Part2の「県内を駆け抜ける鉄道網」の章では、鉄道各路線を走る機関車や車両についての、ややトリビアな名称などが思い入れたっぷりな語り口で表現されていて、楽しい。長野県紹介本としてお勧めの一冊です。2021/04/27
kawa
37
我が郷土、今は山の国なのだが、大古(2000万から1500万年前)は太平洋と日本海を結ぶ海底だった由。で、マッコウクジラの化石が発見か、その後ナウマンゾウも…。断片的に知っていた郷土のことを、大まかだけれど体系的に知れることが嬉しい。鉄道のことや、古代から現代までの歴史も興味深い。業績の芳しくない昭文社、がんばって第2弾も出してほしいところ。2021/04/12
壱萬参仟縁
33
新刊棚より拝借。本屋でも気になる存在であった。意外なのは、古代史の縄文遺跡の宝庫・信州は日本一の人口密度だったかも(78頁~)。弁当配送で平日はエコーラインを走っていた3年前を思い出し、尖石遺跡をいつか訪れてもいいかもしれない。茅野市の道路の特徴は三叉路である。土偶からきているのかもしれない。中世史では、木曽に土着した日本原産馬木曽馬(87頁)は開田高原の名産である。2021/05/12
detu
23
図書館新刊棚より。広ーい長野県、ブラタモリみたく地形、地質、鉄道、歴史、文化、産業などを地図、写真を添えてダイジェスト的に解説。街道、鉄道とか好きだし。歴史も面白い。善光寺の御本尊様は時の権力と共に各地を転々したとは。知らないこといっぱい。結構楽しめる。2021/05/19