内容説明
頼朝・義経による平氏打倒から、政子・義時ら北条一族の台頭、足利将軍家の盛衰まで武家政治の流れを知り、『鎌倉殿の13人』の舞台背景もわかる一冊!
目次
1部 鎌倉時代(武家政権の誕生と公家の反抗;内憂外患で衰退する鎌倉幕府)
2部 室町時代(建武の新政と南北朝の動乱;応仁・文明の乱から戦国時代へ)
著者等紹介
山田邦明[ヤマダクニアキ]
1957年、新潟県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。東京大学史料編纂所教授などを経て、愛知大学文学部教授。日本中世史を専門とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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パトラッシュ
117
歴史を地図から解説する本は少ない。文章で説明されても具体的なイメージがわかず、暗記事項が多いのもあって歴史嫌いが増えるのかも。そんな人にはぴったりだし、ひと通り知っていても戦時における敵味方の配置や動きをカラーで把握できるのはドラマや小説に接する上でも役立つ。特に鎌倉・室町時代は完全な武士の世にはなっておらず、朝廷や各地の国衆が幕府や大名すら脅かす力を持っていたとするなど最新の研究を説明しているのもありがたい。当時の衣食住や制度、文化面についてもイラスト入りで紹介され、中高の歴史授業で副読本にも使えそう。2022/05/01
壱萬参仟縁
49
従来説→新説がよい。7か所あった。興味のない、わかりにくい、そんなときに、このシリーズをみると、なんとか対応できる気になる。2022/08/04
d2bookdd
26
1180〜1549年まで、およそ350年を1冊に!大河ドラマの鎌倉殿がきっかけですが、鎌倉時代序盤も激動ですし…、その後もずっと激動!確かに私は、スッと頭に入りました。2022/04/24
鯖
19
言うほど地図多様されてるわけじゃないけど、ビジュアル多めでわかりやすい。奥州討伐の三方向にわかれての進軍とか面白かった。頼朝はまんなかか。なぜか和田合戦と実朝暗殺だけきっちり地図をページ一枚使って現してあって、どうせなら他の御家人の蟲毒壺なやつも欲しかったなあ。応仁の乱等で日野富子悪女説は否定してるけど、実朝暗殺は三浦義村説をとってる。享徳の乱も地図あるけど、享徳の乱は正直地図があってもわかんねえ…。応永の外寇も一枚図あって、これ対馬の島民のみで撃退したのすんごいね…。面白かった。2022/04/17
組織液
16
監修が山田邦明先生だったんで読んでみました。こういう本の割には鎌倉府とかに結構焦点が当てられてた気がするのは先生の影響なんでしょうか?日野富子悪女説や義満の皇位簒奪説を否定し、悪く言われがちな院政のメリットを挙げるなど先進的な面がある一方、建武の新政は公家を重用して批判を集めたとか元寇で幕府が大いに疲弊したなどの記述は古い印象を受けましたね。初学者にはとてもおすすめできると思います。2022/04/07
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