感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
100
地図とイラストが多くてスイスイ読める。2021年北海道・北東北の縄文遺跡群が世界遺産に登録された。北海道では石狩低地から噴火湾沿岸、東北では三陸海岸一帯。生活や住居、思想に関して様々な知見を知る。暴力による死亡率は極めて低くわずか1.8%、中心に墓域がある環状集落で、約20㎡の竪穴住居の中心に炉が配され、時には最大43.5mもの高さの竪穴建物跡も発見された。成人には抜歯の儀式、祖先を祀り死生観に回帰・再生・循環の思想が見られた。中期に人口約26万人と急増し、火焔型土器が製作。後にアイヌ文化へと発展した。2022/06/02
壱萬参仟縁
52
そういえば読んでたような気がする。縄文人の寿命を再検討したい。ホントはいつが平均寿命なのかな?2022/06/22
tamami
51
地図出版の大手、昭文社刊行の『地図でスッと・・』シリーズの縄文時代編。縄文人の来歴や姿・形、一日の過ごし方に始まり、狩猟採集の仕方、石器を初めとする道具の作り方、宗教生活まで、非常に広範囲にわたって、カラー図版と共に記され、縄文時代生活の絵解き百科といった趣がある。進展著しい考古学の最新の成果も取り入れられていて、興味は尽きない。ところで、最近言われるSDGs的観点からは、縄文時代こそ理想郷ではなかったかと考えるのだが、主役たる縄文人は、世界をどのように見ていたのだろう。縄文人の心の内側をもっと知りたい。2021/12/28
コーデ21
25
山田康弘氏監修本。山田先生の本はどれも明快な語り口✨ 地図がなくても<スッと頭に入る>ような気がします^^ 本作は地図やイラストが多用されてるので一段と読みやすし~‼ ただ、内容的には昨年読んだ『縄文人も恋をする! ?』とかぶってるような気も💦2023/02/15
らなん
17
2021年。何でか惹かれる、縄文時代について本です。絵や写真が多く、説明も簡潔でわかり易かった。竪穴住居は、見学に行った時も思ったのですが、この本で構造とか見たらやはり一度泊ってみたい。一日の流れ、食事、戦争のない日常と興味深い。盛んだった交易の時、違う地域同志どういう言葉を交わしていたのだろう。縄文人は、二重まぶたで彫りが深く、弥生人は一重でのっぺりした顔だという。嫌だったのは、成人の証としての、犬歯の抜歯。痛そう。結婚も、政略結婚が多いというのも意外だった。2024/01/28