内容説明
パリ、ロンドンを上回る人口100万の巨大都市!高度なシステムを構築し、武家・町民文化が花開いた繁栄の秘密を解き明かす。
目次
第1章 世界屈指の巨大都市江戸のキホン
第2章 天下泰平の世を築いた江戸のしくみ
第3章 江戸を支配していた武士の生活
第4章 貧しくても心は豊かな庶民の生活
第5章 実は高度に発達していた江戸の商売
第6章 愉しみはいろいろ…遊びと娯楽
著者等紹介
大石学[オオイシマナブ]
1953年東京生まれ。東京学芸大学卒業、同大学大学院修士課程修了、筑波大学大学院博士課程単位取得。専攻は日本近世史。名城大学助教授、東京学芸大学教授などを経て、東京学芸大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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旅するランナー
221
新選組!、龍馬伝、八重の桜、花燃ゆ、西郷どんなどNHK大河ドラマの時代考証を担当している、東京学芸大学名誉教授がご監修。いきいきした江戸の生活が分かりやすく解説されていて、面白いです。例えば一両の価値は概ね10万円で、蕎麦320円、酒一升500円、湯屋入浴料160円、浮世絵640円などとなる。3両ほどで大人1人が1年間生活できたらしい。それと、本の出張レンタルを行う貸本屋が、天保年間(1830-44年)の江戸に約800軒あったとのことです。2021/01/17
tamami
47
明治維新から数えて150年余。当時の江戸の町を中心に、将軍から侍、庶民に至るまでの人々の暮らしや、社会の仕組み、制度などを全ページカラー図版付きで解説している時代絵本。冒頭の「空から眺める江戸の町」図は、現代に至る変貌ぶりを伺わせ、迫力がある。また豆腐、蕎麦、寿司のような食料品、酒、たばこなどの嗜好品、浮世絵、歌舞伎の代金や仕事の日当など、経済的な側面にも焦点をあてていて、興味深い。当時の人々にとっては常識だった多くのことを確かめる意味でも参考となる。ただし、対象は江戸市中にほぼ限られるので留意されたい。2020/12/05
アイシャ
30
江戸ものを読んでいる時にたびたび疑問に思う、貨幣価値、時刻、地理、服装などなどに答えをくれる本。あまり複雑すぎることまでは書いていないので、ざっと読んで基本知識として持ち合わせているといいなと思いました。五街道や朱引の範囲、上水道の地図などとてもわかりやすいです。幕府の構造も事細かい図が載っています。その細かい役目は自分で調べるしかないかな。2021/01/22
オレンジメイツ
27
時代小説初心者には大変興味深い内容でした。今後、時代小説を読みながら参考にして楽しみたい。2021/01/27
わんつーろっく
20
BS -TBSで放送中の「関口宏の一番新しい江戸時代」で田中優子さんの解説が面白くて、江戸時代好きになり思わず手に取る。江戸という町のキホンから武士や庶民の生活、商売や娯楽など、カラーの図解と説明文が半々。浮世絵に描かれている風景がスッと頭に入って、江戸時代に親しみをより感じる。教科書に載っている〇〇の改革とか一揆とか乱とかの解説は全くなくて、ちょっと昔のご先祖様がどこかにいるような笑 深川の江戸資料館へ行きたくなったなぁ。2024/09/29