出版社内容情報
あき[アキ]
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- 評価
あわいの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
honoka
42
綺麗きれいと言われる姉が夢のように綺麗で無声でもなんとなく話がわかるだろうあきさんの画力に溜息。カラス可愛い♡「おまえが不幸になれば誰か幸せになるかもしれんぞ。おまえそういうの好きそうだ」「…たしかに。それはとても性に合っている気がする」姉の話も読みたい。2016/06/09
カナン
41
オススメした勢いで自分も再読。2018年に感想上げてますが、「石」が好きな人や、ほの暗いファンタジーが好みな方は是非。一応ハッピーエンド。2021/04/20
カナン
37
再読。全てを忘れ森の奥で目覚めた「露華」。記憶はあまりに遠く、思い出も深く沈んで、己が何だったかもわからないまま、その全身にきらきら輝く宝石を持って彼は放浪の旅に出た。指を伸ばした先にあった、朧げでも確かなあたたかい光を追いかけた。それはかつて人に慈しまれた石の神様と、人を愛し続けた神様の願い事。泣かないで。苦しまないで。幸せでいて。――笑って。神であったことすら忘れてしまった、自分をどうか許して。苦いお話が多いあきさんの中では最後は優しく希望に満ちた物語でした。絵は相変わらず美麗。そしてカラスかわいい。2018/04/07
exsoy
34
願いを叶える石の話。暗めだったけど面白い。しかも珍しく完結してるし笑2020/06/27
幸音
18
表紙の色彩がとても美しくて見とれる。願いを叶える石を体に持ち、人々の願いを叶える美しい男・露華。願いが叶ったのに幸せにならない人達というのが話の運びとして新鮮。露華とカラスのやりとりが刺さる。彼岸と呼ばれた石の始まりの話は、おおらかな性格の彼が眩しいほどに純粋だった。女性の顔の区別がつかない楠成の話が、まさかああいう風に繋がると思っていなくて、逸る気持ちを抑えてページをめくっていった。彼女は、生まれてからずっとあんな風に生きていたのだろうか。あとがきで触れられていた、姉のその後の話を読んでみたかった。2016/06/12