感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
菫子
18
素晴らしい作品!フランス革命の激動の時代背景に、珍しい展開の恋愛を絡めた切なく心に染みるお話でした。ラストはズシンと来ました。ほかに2作品収録されていて、南北戦争の『エレノアの旅路』と『皇妃エリザベート』。どれも、重みのあるストーリーと華麗な絵柄がマッチして荘厳な世界観を作り出しています。濃い内容なのに読みやすくて、読んでよかったです。(Kindle Unlimited)2020/05/11
夜の女王
8
☆☆ コスプレマンガ三作。表題作はフランス革命。ラストが気になる。彼はやっぱり死んじゃったんだろうな・・・。『エレノアの旅路』南北戦争時代。普通は一度ダンスをしただけの相手をあそこまで探し回らないでしょ?恋人とか婚約者ならともかく。ほとんど思い込みとストーカーの域^^;。『皇妃エリザベート』少女漫画にしては珍しくエリザベートの人物像がリアル。いろんな作家さんが描いてるけど、みんな美化されすぎてていまいち不満だった。スイートな絵柄に似合わず、シビアなラストがいい。2013/09/04
shushu
3
フランス革命、南北戦争、第一次大戦前、と激動の時代を背景とするある意味非常に古典的な少女マンガ。ただ、描き方は大人向けかな。ヒロインはただ恵まれた生活と称賛だけが欲しいために付き合うし、その嘘も運命も受け入れるのが主人公の相手役という1作。エリザベートに批判的な3作目といい。そうねぇ、私も最近、世の中を支えるのはエリザベートやルドルフではなく、フランツ・ヨーゼフなのかもという気がします。2012/03/11
たれぞ~
3
フランス革命下、貧乏から逃れたかった元女優と他人の嘘を知りながら全てを受け入れた王族の青年。人の心を動かすのは目の前の利益じゃないんだよねぇ・・・同時収録の「皇妃エリザベート」も良かった。今まで、名香智子さんや森川久美さんが書かれていたけど、それとは違いエリザベートの愚かさというか、自分の事だけを考えていた事が最大の不幸であったことに焦点を当てた晩年のまで描かれていて、より人間らしく感じた2009/08/30
Oke
2
初読みの作家さん。宝塚にハマられただけあって、2作は時代背景がベルサイユのばらと風と共に去りぬと同じ。エリザベートはエリザベートだし大作揃いです。私はエリザベート大好きなんですが、民衆から見たら迷惑な皇妃でしょうね。2010/04/24