出版社内容情報
「君は絶対悪くない。」
性犯罪の被害者と、加害者の弟。この再会は、運命か。
中2の春、ゆうひのクラスに来た転校生は
小2まで隣家に住んでいた遥斗だった。
ゆうひは遥斗の兄から性被害に遭った過去がある。
知られていないと思っていたが、遥斗は
「お前はあいつを殺しても罪にならない」と
ゆうひに持ちかけてきて…?(『やがて明日に至る蝉』より)
痛みに寄り添う渾身作から、垂涎の海鮮グルメ喜劇まで。
実力派・ひの宙子の世界を味わい尽くす傑作短編集!
[同時収録]折って切らない。/ホタテガイの女/タラバガニの男
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たけのこ
1
ひの宙子先生の短編集ですね。いろんな話が載っている短編集です。一番最後の庭でBBQする話が一番好きでした。もうフラグたってるようなもんじゃないの?みたいな関係性って好きみたいです。それにおいしい食べ物ね。おいしい食べ物は人を幸せにしますからね。2023/04/30
相沢ユウ@manga
0
”外からは分からない(分からなかった)”分断のストーリーを、少し希望をもって綴った短編2作(3話)と食べ物系2話。マック女子高生メソッドを使った『折って切らない。』はある意味より先鋭的。切るための物=包丁を持ち出して物語が始まる。彼が「切れなかったモノ」「切りたくなかったモノ」、さらに「包丁が誰(何)に向けられていたのか」は結局語られない。ただただ「(関係と感情に)折り合いをつけた」者たちの小さな連帯が残る――3回読んでそんな印象を覚えた。表題作も一読では掴めなかった。でも読むたびに発見があった。2023/11/16
緑虫@漫画
0
★★★2023/08/15