出版社内容情報
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ままこ
61
朝が亡き父親に対して“誰?”だったのかと疑問を持つ。これまでの経緯を見る限り確かにつかみどころがない父親。笠町さんの父親は絶対親にしたくないタイプ。〈良きところを継ぎ悪しきところを断つ〉このセリフが印象に残る。朝、高校2年の初夏。2024/01/28
konoha
41
濃い。朝と槙生以外の人のドラマも面白い。後半の朝と槙生の会話シーンは言葉がすごくいい。朝の素朴な疑問に、整然と答える槙生。朝ちゃんはどんどんたくましくなっていく。2022/05/19
ゆう
39
会話劇の最高峰。リアリティラインの会話で作品を成立させ、その積み重ねで情動を揺さぶるって、とても難易度が高いと思う。そして本作はその難易度が高いことを、センスよく、つまり押し付けがましくなることなく、やってのけている。東京医科大の女性差別について、千世がキレてこんなのおかしい!というくだり、グッときて泣いちゃった。ほんとに千世の声が聞こえるんだもんな。すごい。それに応答する朝の歌も、私は確かに聞いたって言える。くらい、構成がうますぎる…。本作の誠実さに、とても救われています。力を得ている。頑張ろうって思う2021/05/22
毎日が日曜日
20
★★★★ 情けは人の為ならず。2021/02/08
ozoz
14
言語化できない表情に魅了。いろんな呪縛あるし、不条理なことあるし、いっぱいいっぱいな日さえ、するすると通りすぎて行く。朝ちゃんの生命力あふれてるな。2021/03/28