感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちぇしゃ
8
再読。愛読書。「人間は、なぜ自分の似姿（＝人形）を、造ろうとするのか」自分の似姿として、また完璧な形として作られた人形に対して、神様のように振る舞う人間。イノセントな存在とは？「自分の似姿＝子供」という恐ろしいテーマをじわじわと突きつけてくる。この頃ちょうど押井守の「Innocence」という中年男性の切ない片思いの映画（とわたくしは受け取ったｗ）も公開されて、自分がその後何を学ぶべきか、多大な影響を受けた作品です。日常の中の小さな悪意から生ずる出来事、ささやか思いが何を救うのか、とにかく全巻読んでほしい2015/04/19
りりす
7
人間の醜さが浮き彫りになるシリーズだと思う。人間である所以の愛すべき醜さも、本当に汚い、嫌悪するような醜さも。思い通りにいかない心と身体の醜さも。それは美しさと言い換えが可能なのかもしれない。2016/06/06
かなっち
4
★★★★☆人間ソックリなDOLLにまつわる、短編集の第3巻です。苦手な人間の残酷さが前面に出てるのに、美しいと思わされて中毒性さえも感じちゃいますね。どのお話も救いはなくて後味が悪いのですが、そこが良いと思えるから不思議です。2022/02/15
yuni*
1
最後の話がすごく印象的でした。お互いをそれぞれ天使だと思うところが・・2014/01/13
圓子
0
感情のある身で、感情の無いものを描くのは難しいんだなあ。 自分の感情を投影してしまうしね。2012/04/14
