感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
17
姉・みゆきはステージミュージシャンをしていて、穏やかな性格で、ただトミオの思い出を語りたいだけだった。むしろ、人生に嵐が起きそうなのは、英治の方だ。イラストレーター志望だったのに営業職に回されてしまった英治には、イラストレーターをやりたいという希望があった。しかしプロとしてやっている榮太郎や、賞を取った千春に対して、自分はまだまだそんなレベルではないと考えていた。そんな時、ひょんなことからイラスト仕事が舞い込む。キクヨはパブリックイメージを利用して海外進出した、美大出身の成功組だ。2024/12/08
rou
11
「はざま」にあった人が自身に向き合い続けて、遂に出発する「前夜」が描かれてる巻。この作品に出てくる人たちは、敢えて間に生きる、決断せず生きづらさを隣に置いた状態でそこにぶら下がって生きていくしかない人たちではある。自分の弱さと上手く付き合っていくしかないということを知る体験をするしかなかった人たちです。ただ、「阿吽」とか描いてる作者なんで、それらは長い助走だったみたいです。源氏物語を勝手に自我との対峙っぽく脚色して描いた「あさきゆめみし」みたいにラストはならないでほしいな…と思ってます。2024/12/13
めぐねい
8
相変わらず美味しそうにご飯食べはるなぁ。みんなで食べるからなのかな。でも平日のどろどろに疲れた状態で人と話す気力がわかない。ご飯は美味しく食べたいけれど。この巻の心に刺さったセリフは「大人になったら一発でわかるんだよね、あー、自分はここまで行けないなって」芸術系の仕事でなくても肌で感じることがある。それまで培ってきた努力の差なんだろうけど、要領の良さというか、努力だけではないものもあるんじゃないかって。でもいいのだ。それで暮らしていけるのなら、これもいいことだなと。読み返して元気づけてもらいたい漫画やな。2024/12/07
桃
7
みんなステージが変わってく。おかざき先生も広告代理店からの漫画家への段階的なジョブチェンジ組と記憶してるけど、英治とご自身の経験を重ねられた部分があったのかしらどうかしらと思ったり。 どっちにしても続きが楽しみ!そしてパイが食べたい…2025/02/14
ミキ
7
なんか今までより死んだ同級生の影が濃い気がした。いろんな具材のパイ、美味しそー。2024/12/09