アイスマン―史上最大のサイバー犯罪はいかに行なわれたか

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  • サイズ B6判/ページ数 311p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784396650483
  • NDC分類 368.6
  • Cコード C0030

出版社内容情報

ネット上の闇の巨大市場で「帝王」と呼ばれたスーパーハッカー“アイスマン”とは何者か?──その犯行の手口、FBIとのせめぎ合いを元ハッカーの著者が明らかにした!
2007年9月、クレジットカード詐欺の帝王“アイスマン” が逮捕された。本名はマックス・バトラー(当時35歳)。彼はセキュリティの甘いWi‐Fiネットワークを悪用してコンピュータをハッキングし、200万件ものカード番号を盗み出した。そして偽造カードを作り、キャッシャーと呼ばれる仲間に買い物をさせ、ネットオークションで売りさばいた。また、「ダンプ」と呼ばれるカード情報をウェブサイトで“同業者”たちに売った。
これにより金融機関が受けた損害額は推定8600万ドル(当時のレートで約100億円)にのぼる。アイスマンには2010年、サイバー犯罪史上最も重い懲役13年の刑が下された。しかし彼は、ハッキングでFBIに協力するという“善玉”の顔も持っていた──。
自らもハッキングによる逮捕歴のある元ハッカーのジャーナリストが、謎に包まれていた“帝王・アイスマン”の実像を明らかにする!
「日本のサイバー犯罪捜査は変革を迫られている!」サイバーディフェンス研究所上級分析官 福森大喜氏も推薦!
協力/『WIRED』日本版

【著者紹介】
1965年、カリフォルニア州生まれ。サイバーセキュリティ・ジャーナリスト。「Dark Dante」の名で90年代に活躍した世界的ハッカー。ロサンゼルスのラジオ局が主催した、ポルシェが当たる聴取者プレゼントを確実に当てるため、同局のホットラインを全てハックしたという逸話をもつ。91年に逮捕され、94年に有罪判決を受けた。服役後、ジャーナリストとしての道を歩み始め、現在は『WIRED.COM』のニュースエディターで『WIRED』誌に寄稿。セキュリティ情報サイト「THREAT LEVEL」を運営している。本書が初の著作となる。

内容説明

2007年9月、クレジットカード詐欺の帝王“アイスマン”が逮捕された。本名はマックス・バトラー(当時35歳)。彼はセキュリティの甘いWi‐Fiネットワークを悪用してコンピュータをハッキングし、200万件ものカード番号を盗み出した。そして偽造カードを作り、キャッシャー(手下)に買い物をさせ、ネットオークションで売りさばいた。また、「ダンプ」と呼ばれるカード情報をウェブサイトで“同業者”たちに売った。これにより金融機関が受けた損害額は推定8600万ドル(当時のレートで約100億円)にのぼる。アイスマンには2010年、サイバー犯罪史上最も重い懲役13年の刑が下された。しかし彼は、ハッキングでFBIに協力するという“善玉”の顔も持っていた―。自らも逮捕歴のある元ハッカーのジャーナリストが、謎に包まれていた“帝王・アイスマン”の実像を明らかにする。

目次


凶器
サンフランシスコへ
ホワイトハット
サイバー戦争
犯罪が恋しい
マックス・ヴィジョン
ようこそアメリカへ
好機
犯罪のパートナー
カード情報は一件二〇ドル
アメックスを無料で!
カード偽造工場
手入れ
不正現金引き出し
ファーヤーウォール作戦
ピザとクレジットカード
ブリーフィング
アイスマンの誕生
スターライトルーム
詐欺師に飛び込め

アングラーフィッシュ
暴露
敵対的合併
財布の中身は?
第一次ウェブ戦争
カード詐欺師たちによる裁判
プラチナ一枚、クラシック六枚
ライバル
自供
逮捕
退場作戦
ダークマーケット
量刑言い渡し
その後

著者等紹介

ポールセン,ケビン[ポールセン,ケビン][Poulsen,Kevin]
1965年、カリフォルニア州生まれ。サイバーセキュリティ・ジャーナリスト。「Dark Dante」の名で90年代に活躍した世界的ハッカー。ロサンゼルスのラジオ局が主催した、ポルシェが当たる聴取者プレゼントを確実に当てるため、同局のホットラインを全てハックしたという逸話をもつ。91年に逮捕され、94年に有罪判決を受けた。服役後、ジャーナリストとしての道を歩み始め、現在は『WIRED.COM』のニュースエディターで『WIRED』誌に寄稿

島村浩子[シマムラヒロコ]
1965年、東京都生まれ。津田塾大学学芸学部英文学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

maimai

9
市場最大級のサイバー犯罪者と呼ばれたアイスマン。高度なコンピュータスキルとハッキングを駆使して金銭や情報をサイバー空間から盗み出す姿はゾッとします。怖いのがこの話20年近く前で今は更に高度化しているという点に関して。軍事や企業のコアコンピタンスに関与したらどうなるんだろう…今は中国のハッキングが問題視されていますが表沙汰になっているのは一部で水面下ではどんな世界がまってるやら。今後テクノロジーの発展に伴いサイバー攻撃は益々増えていくと考えますが、テクノロジーに自分たちが押しつぶされないか不安です2020/08/13

Humbaba

4
自分がどこまでできるのか。最初はただの好奇心が主な動機だったかもしれない。犯罪であることは知っていても、他人に迷惑をかけるようなものではなかった。しかし、やりたいことを続けるためには費用がかかる。そして、目の前にはそれを簡単に稼ぐ方法が転がっているとすれば、それをずっと選ばないようにし続けることは困難である。2013/11/19

roughfractus02

3
90年代ハッカー「闇のダンテ」ポールセンが犯罪者目線で2000年代200万個のカード番号を売って8600万ドル(当時100億円)を奪ったハッカー「アイスマン」マックス・バトラーの事件を描く。この手のドキュメンタリーでは当然だが(小説でないので)、SQLインジェクション程度の技術的紹介しかない。一方、裏カードサイトをハッキングして占拠する技法等、ハッカー出身の著者の描写から多数知ることができる。ハッカー同士の戦いやハッカーを味方に取り込むFBIのダークサイト捜査のやり取りから、匿名空間の仕組みも見えてくる。2018/06/30

なべ

2
導入からひきこまれました。圧巻でした。サイバークライムのドキュメンタリーです。コンピューターのセキュリティ向上に関する変遷の歴史としてもおもしろい読み物でした。

冬憑……(ふゆつき)

1
ハッカーっていうのはpcに精通した人っていう意味なんだ。決して犯罪者という意味だけじゃないんだ。などと宣う時期もありましたハイ。ハッキングのイメージはキーボードカタカタ、エンタースターン!っていうDOS的な物しかわきませんが、侵入と書いてハックと読ませるその感覚にゾクゾクするわけです。善玉になりたかったけど、やっぱりスリルが欲しい悪玉アイスマン。100億盗もうが、スーパーで刺身を万引きしようが、根本は同じなのです。ネット用語が満載なので馴染みが無いと読みづらいのが難点ですが、好き者には堪らない本ですハイ 2013/06/27

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