四十年目の春

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四十年目の春

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  • サイズ 46判/ページ数 352p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784396636968
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

波乱に満ちた四十年。
いつも、あなたが傍にいた。
十歳で婿入りした四男坊が強く優しき妻と歩んだ、郡奉行への道。
武士として、父として、夫として。
迷いながらも弛まず辿った軌跡を四季の移ろいと共に描く、感動の時代小説。

四十年の時を経て、あなたに伝えたいことがある。
寛政十二(一八〇〇)年、三十石取りの平侍の四男・十歳の清四郎は、二百石取りの大沼家へ婿入りする。妻となるのは、己よりも背が高く、蛇を素手で掴むほど肝の据わった佳乃。身分違いの縁談に戸惑いながらも、佳乃の温かな心根に触れた清四郎は、農政を担う郡奉行を志し武士として歩みはじめる。藩内の政争や凶作に苦しむ百姓との対立、家族の死など、幾多の困難も佳乃と共に乗り越え、ひたむきに務めを全うする清四郎。しかしその先で待ち受けていたのは、長年己を支えてくれた佳乃の異変だった。人生最大の岐路に立った清四郎が、最後に選んだ道とは――


【目次】

内容説明

寛政十二(一八〇〇)年、三十石取りの平侍の四男・十歳の清四郎は、二百石取りの大沼家へ婿入りする。妻となるのは、己よりも背が高く、蛇を素手で掴むほど肝の据わった佳乃。身分違いの縁談に戸惑いながらも、佳乃の温かな心根に触れた清四郎は、農政を担う郡奉行を志し武士として歩みはじめる。藩内の政争や凶作に苦しむ百姓との対立、家族の死など、幾多の困難も佳乃と共に乗り越え、ひたむきに務めを全うする清四郎。しかしその先で待ち受けていたのは、長年己を支えてくれた佳乃の異変だった。人生最大の岐路に立った清四郎が、最後に選んだ道とは―

著者等紹介

麻宮好[アサミヤコウ]
群馬県生まれ。津田塾大学卒。2020年、第一回日本おいしい小説大賞の応募作『月のスープのつくりかた』を改稿してデビュー。22年、『恩送り 泥濘の十手』で第一回警察小説新人賞を受賞。25年に『お内儀さんこそ、心に鬼を飼ってます おけいの戯作手帖』で第一四回日本歴史時代作家協会賞「文庫書き下ろし新人賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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いつでも母さん

136
『波乱に満ちた四十年。いつも、あなたが傍にいた。』帯の一節だけでグッとくる。十歳の清四郎が婿養子となってからの夫婦の、親子の、家族の、お家の歳月を麻宮さんの筆が読ませる。第五話までの年月は何となく想像できるが、ぐっときてほろっとして好いんだ。更に最終第六話が沁みる。強く優しい二歳年上の妻・佳乃は51歳。その最愛の妻が惚けた。その時、郡奉行の夫・自分はどうする?まさしく人生の選択。その当時とて認知症はあったのだ。今自分の齢を思い、同じ位の結婚生活を思い、我が夫ならどうするかとつらつらと(汗)2026/07/28

タイ子

81
上州名物<かかあ天下とからっ風>の通り強くて優しい女性の元に婿養子に入った夫婦の物語。夫婦愛だけでなくここには家族愛、兄弟愛も詰まっていた。家格も違えば2つ年上の妻は夫より背が高く、朝夕の素振りを100回欠かせない女性。そんな二人がお互いなくてはならない存在となっていく。生きていくことの厳しさ、ツラさ、それがあるから少しの幸せが嬉しい。郡奉行へと昇りつめた先には失うものもあった。かけがえのない大事なものを失いながら夫婦は巡る春を何度も重ねてきた。時を超えてこの人たちの側に居てみたいと思わせてくれる作品。2026/09/17

ゆみねこ

73
三十石取り平侍の四男・清四郎はわずか十歳で二百石取りの大沼家に婿入りする。妻となる佳乃は大柄で胆力のある女性。なぜひ弱な自分が身分違いの家に望まれて養子になったのか?佳乃の心根の美しさに支えられ、農政を担う郡奉行を志す清四郎の四十年。幾多の困難を乗り越えたその先に待ち受けていたもの。江戸の時代にも認知症が…。清四郎が最後に選んだ道、涙なくして読めない。麻宮さん、外れなし。お薦め!2026/07/31

天の川

62
三十石取りの平侍の四男、十歳の清四郎にもたらされた縁談は二百石取りの郡奉行大沼家から。相手は二歳上の大女の佳乃。驚いたものの佳乃が強く優しい人だと知り、清四郎は精進を続ける。でも、心の中にはいつも「なぜ兄達ではなく、自分だったのか?」四十年の歳月、農民達に心を添わせて御役目に精進する日々、お役目のこと、家族のこと、難事があっても真直ぐに歩もうとする清四郎や息子達を案じ支える佳乃がいた。彼がずっと心に秘めていた疑問はラストに。最終章の「冬、そして再びの春へ」は驚きとともに胸に迫った。今回の麻宮作品も上質だ。2026/08/31

シャコタンブルー

56
心揺さぶられる素敵な話だった。読後あなたにとって一番大切なものは何ですかと問いかけられたような気がした。「孤独を背負うー」武士とは何と因果な存在かと思う。藩のため家系のため家族のため名誉のため・・あらゆる重荷を背負い生きていく。だから弱みを見せずに強さを誇示するが、どこかで無理が生じることもある。だからこそ妻や子供の存在が大きな支えになる。生と死、希望と挫折、正と悪、どこの道選んでも不安や後悔はあるだろう。だから己の信じた道を愚直に歩む姿に感動する。幸せの青い鳥はいつも一番身近にいる。2026/09/02

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