龍ノ眼

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  • サイズ 46判/ページ数 360p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784396636661
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

砥石で潤う豊かな村には、禁忌の〝掟〟が存在した――
隠密同心が御神体の正体と村の悪事を暴く!
因習に囚われた人間の愚かさと哀しさを描く傑作時代小説。

これは龍神の眼じゃ。富を生む砥窪の安寧と長命になる蓬をくださる。
隠密同心の長澤多門は、小日向藩石場村へ赴いた。そこは上物砥石を産する豊かな地。奉行所から、翡翠のごとき美しい砥石の闇取引根絶のため、探索を命じられたのだ。砥改人に扮して潜入するや、多門は次々と奇妙な風習に遭遇する。信仰を集める「おりゅうさま」と絶対に入ってはいけない禁足地の存在、男たちが二十五歳で長寿の祝いをすること、夜中にしか表に出ない不思議な兄弟――。だが、ある女の死によって、多門の前に村ぐるみの罪業が浮かび上がる……。

内容説明

隠密同心の長澤多門は、小日向藩石場村へ赴いた。そこは上物砥石を産する豊かな地。奉行所から、翡翠のごとき美しい砥石の闇取引根絶のため、探索を命じられたのだ。砥改人に扮して潜入するや、多門は次々と奇妙な風習に遭遇する。信仰を集める「おりゅうさま」と絶対に入ってはいけない禁足地の存在、男たちが二十五歳で長寿の祝いをすること、夜中にしか表に出ない不思議な兄弟―。だが、ある女の死によって、多門の前に村ぐるみの罪業が浮かび上がる…。隠密同心が御神体の正体と村の悪事を暴く!因習に囚われた人間の愚かさと哀しさを描く傑作時代小説。

著者等紹介

麻宮好[アサミヤコウ]
群馬県生まれ。大学卒業後、会社員を経て中学入試専門塾で国語の講師を務める。2020年、第一回日本おいしい小説大賞応募作である『月のスープのつくりかた』を改稿しデビュー。22年、『恩送り 泥濘の十手』で第一回警察小説新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

145
『大切なものこそ、何でもないことの中にあるのだと。』本当にその意味を分かっているだろうかー今回も麻宮さんが好い。好いとしか伝えられないのがもどかしい。物語の中に引き込まれて、呑まれて揉まれて、傷つき癒され、余計なものをそぎ落とし、新たに呼吸する感じ。この作家さん今のところハズレは無い(当方比)これからも追いかけるに決まってる。2024/11/10

ちょろこ

119
心、の一冊。砥石で富を産み潤う村に秘められた哀しみの因習を描いた物語は幻想的な描写からいざないが止まらない。そしてやっぱり子供が登場するだけで一気に物語に彩りと温かみが増すのがいい。柔らかく心を撫でられては涙腺は弱まりっぱなし。次第に増す不穏な空気、浮き彫りになる哀しみは見事に人の心なるものを映し出し、何度も胸を打った。悪も善もどちらも産みだせるのが心。そして人を守れるのも人の心だけ。脆さや強さ、幾つもの心が無垢な目、愛の目に照らし出され、気づき、光に包まれゆくような姿に心いっぱいに満ちる温かさを感じた。2024/10/04

タイ子

102
麻宮さんの文章はやはりいいですね。読むほどに好きなる。還暦間近の長澤多門は江戸奉行の隠密同心。重責を担ってとある山村にやってくる。そこは良質な砥石が豊富に採れる豊かな村。村の男たちも採掘に喜びと命を燃やす日々。だが、多門は任務の目的以外に村で秘されている何かが気になり始める。村長の息子に嫁いだ元女郎の女性もある目的があった。村の子供たちを指南する多門は村の秘密を一つ一つ知って行く。神と崇めるおりゅうさま、だが神の声を借りた人間は恐ろしい。因習に囚われた村人たちの哀しい歴史が胸を打つ。ウルウルが止まらない。2024/10/04

ゆみねこ

89
砥石で豊かな暮らしを得た石場村。隠密同心の長澤多聞は翡翠のように美しい上物砥石の闇取引の実態を探るために江戸から村に派遣された。村には奇妙な風習があり、「おりゅうさま」への絶対的な信仰が根付いていた。50年ほど前からの信仰と、隠された悍ましい事実。ひとりの女の死で村ぐるみの悪習が浮かび上がる。村を変えたいと思うものと、富を手放すことへの執着。結末は悲しみを乗り越えて明るいもので読後感も良い。麻宮さん、読みやすくて好き!2024/10/04

天の川

65
麻宮さんの描く子ども達はいつも愛らしく健気で、そして逞しい。美しい砥石の闇取引を探るために派遣された老いた隠密同心、村に嫁した姉の死の真相を探ろうと村長の息子の嫁となった妹、2人の視点で交互に描かれる、砥石で潤う村の闇は早い段階で察しがつくものの、そこに描かれる人間模様にぐいぐいと惹きこまれる。豊かな生活を守るために創り出される信仰がはらむ狂気を打ち破ったのは子どもへの愛。おどろおどろしい顛末も子ども達の明るい声とファンタジーの衣に包まれ、穏やかな気持ちで読み終えることができた。2024/11/17

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