内容説明
便利屋倉持の相棒で、元自衛隊特殊部隊員の深江が消えた。かつて危険な仕事で命を救ってくれた男だ。並外れた格闘能力で、武器全般に通じ、殺しにもためらいがない。過去は知らないが、何か大きなトラブルに巻き込まれたに違いない。行方を追い始めるや、すぐさま妨害の手が倉持を襲う。かすかな手掛かりから、警視庁関係者を名乗る儀藤という男に接触。深江の正体を知っているらしい儀藤の協力を得て、ついに居場所を掴んだ倉持は、厳冬の穂高岳へ向かう。だがそこには、深江を狙う凄腕の渡り猟師が潜んでいた!本格山岳アクション小説。
著者等紹介
大倉崇裕[オオクラタカヒロ]
1968年京都府生まれ。98年「ツール&ストール」で小説推理新人賞を受賞。同作品に始まる“白戸修の事件簿”と“福家警部補”、“警視庁いきもの係”の各シリーズがTVドラマ化され、近年は「名探偵コナン」、「ルパン三世」など、TV、映画のアニメで脚本を担当する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
初美マリン
117
山岳を舞台にしたハードボイルドシリーズ、双方のバックに大きな組織がついていてそれでいてそれぞれ味がある人物たち。このシリーズちょっと面白い!2022/07/27
タイ子
94
過去2作に続く便利屋の倉持が主人公の山岳アクション小説。倉持と一緒に便利屋をやっていた元自衛隊特殊部隊の深江が突然いなくなった。何も言わずにどこに、何故?伝手を辿ってようやくヒントらしきものを得た倉持は冬の穂高岳に向かう。一方、1人で山にこもり誰も寄せ付けず猟で生活をする凄腕の猟師の元に謎の男が殺しの依頼をしてくる。この2つのストーリーが並行に展開しながら穂高岳で相まみえることになる。何といっても心憎い演出が「死神刑事」の登場。山岳救助隊員の原田まで。穂高の山頂で繰り広げられる命がけの戦いは読み応えあり!2021/05/02
雅
83
山岳アクション第3弾。息詰まる死闘にハラハラ。ハードボイルドな世界の友情というか信頼関係みたいのが良かった。2021/05/05
ゆみねこ
73
前作の内容はおぼろ気になっていたけれど、問題なく楽しめた。酷寒の穂高岳で繰り広げられる死闘。凄腕の一匹狼猟師と元特殊部隊員・深江の息詰まる対決、便利屋倉持も命を張る。面白かった!2021/10/05
kei302
67
「警視庁の方から来ました」死神刑事偽藤、いきもの係に続き、こちらのシリーズにも現れました。 ドラマ化されるようです。『冬華』サクサク読めます。間合いが短くて、シンプルな文章。圧巻の山岳アクション。ラストはあっさりでした。2021/08/02
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