まだ温かい鍋を抱いておやすみ

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まだ温かい鍋を抱いておやすみ

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  • サイズ 46判/ページ数 218p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784396635855
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

スポーツ用品販売会社に勤める素子は、同じく保育園に通う子供を持つ珠理を誘って、日帰り温泉旅行に出かけることに。ずらりと食卓に並ぶのは、薬味をたっぷり添えた鰹のたたき、きのこと鮭の茶碗蒸し、栗のポタージュスープ。季節の味を堪能するうち、素子は家族を優先して「自分が食べたいもの」を忘れていたこと、母親の好物を知らないまま亡くしてしまったことに思いを巡らせ…(「ポタージュスープの海を越えて」)。彼女が大好きな枝豆パンは、“初恋の彼”との思い出の品。病に倒れた父の友人が、かつて作ってくれた鶏とカブのシチュー。―“あのひと口”の記憶が紡ぐ6つの物語。

著者等紹介

彩瀬まる[アヤセマル]
1986年千葉県生まれ。2010年「花に眩む」で第9回女による女のためのR‐18文学賞読者賞を受賞し、デビュー。17年『くちなし』(文藝春秋)で第158回直木賞候補、18年同作で第5回高校生直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ウッディ

384
動物は生きていくために食べ物を摂取しないといけないが、人は誰と何を食べたかによって辛さを紛らわせたり、幸せな気持ちになったり、栄養を取る以上の意味がある。そんな食べ物にまつわるザラっとした読後感を残す6編の短編集。悩みや生き辛さを抱えた人々は、一皿の料理に救われる、それはきっと料理をする人の思いや願いが込められているから、そしてその料理を食べた思い出はいつまでも心に刻まれる。死期の近い父の友人がかつて自分を励ますために作ってくれた大鍋のシチューの事を思い出す「大きな鍋の歌」が心にしみました。2020/10/26

しんたろー

299
人生と食がテーマになった6つの短編。『ひと匙のはばたき』…ファンタジー要素ある温かい話で彩瀬さんらしい。『かなしい食べもの』…若い男女の関係が頷けるし、手作りパンに癒される。『ミックスミックスピザ』…主人公の不倫が女性らしい筆致で納得。『ポタージュスープの海を越えて』…育児に疲れる主人公の気持ちが手に取るように伝わる。『シュークリームタワーで待ち合わせ』…女性の友情が素敵に感じた。一番の収穫は『大きな鍋の歌』…中年男の悲哀を巧みに表現して更に腕を上げた印象。どれも単なる「食べ物小説」で終わらないのが流石。2020/09/28

fwhd8325

293
味の種類は5味といって、甘味、塩味、酸味、苦味、うま味で表現されます。子供の頃は、甘味やうま味ばかりを好んでいたようですが、年齢を重ねるごとに、塩味、酸味そして苦味にはまることは経験済みです。小説の世界も、口当たりのいい物語ばかりでは、どうにも物足りなくなることがあります。そうした意味では、この短編集は人生の機微が絶妙に生かされているバランスのいい料理といったところでしょうか。2020/06/13

のり

265
6話からなる短編集。生きていく中、様々な人に出会い人間関係を構築していくが、全てが良好とはならない。時に煩わしい時も多々ある。そんな時でも必ず食は欠かす事はない。想い出の味もあるし敬遠する食べ物もある。逆にどうしても食べたくて仕方ない時もある。生活の源になる食もシチュエーションで色々な形を取る。「大きな鍋の歌」が一番の好みだった。2020/11/02

いつでも母さん

264
『ほろ苦く、心に染み入る極上の食べものがたり』食を通しての短編6話。そこは彩瀬まる!食がドーンとではないのに、存在してるのが巧いと思う。食は幸せなイメージがあるけれど、生きているんだものそれだけじゃないよね。だけど私の体は脳は食が司る。負の感情も細胞の隅々まで私は私を構築しているのだ。そこにピンポイントで響く本作はどれも良かった。本当に良かった。極上だ。2020/06/03

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