出版社内容情報
こざわたまこ[コザワタマコ]
著・文・その他
内容説明
結婚を考えていた元恋人へ、田舎から一緒に上京した親友へ、亡くなった母へ…。大切な人に伝えられなかった本当の気持ち。「女による女のためのR‐18文学賞」デビューの期待の新鋭が贈る、瑞々しい才能がきらめく大注目の最新作!
著者等紹介
こざわたまこ[コザワタマコ]
1986年福島県生まれ。2012年「僕の災い」で第11回「女による女のためのR‐18文学賞」読者賞を受賞。同作を収録した『負け逃げ』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
200
R18文学賞作家こざわさんの作品です。『負け逃げ』でなんともいいようのない読後感を残してくれる作風で、なかなかのインパクトを与えてくれましたが、本作もまたいい話なのか、ちょっとひねくれてる話なのか、ちょっとしたイヤミステイストなのか、いい意味で多才な短編集でした。親友の結婚式に送るスピーチの話は女性ならではの友情ネタですし、高校女子バスケでの部内の確執はとてもリアルでした。どの作品もサラッと読みながらも、ココロのどこかに何気なく舞い降りる淡い思いが印象的です。今後の作品が楽しみな女流作家さんの一人ですね。2019/07/07
ちゃちゃ
110
君に言えなかったこと。過去形のタイトルが、取り戻せない想いを含んで切ない。本当に言いたいことは胸の裡で渦巻いて、なかなか言葉という形にならない。むしろ、伝えたい人が目の前からいなくなって初めて気づくことが多い。親友に、元恋人に、亡き母に…。何かがするりと手からこぼれ落ちたとき、抑圧されていた想いは言葉として立ち現れる。でも逆に「言えなかったこと」に気づくとき、再び心の中でその人と向き合い心を通い合わせることもできるのだ。落ち葉のように降り積もる胸の裡の想いも、いつかどこかで実を結ぶことへと繋がってゆく。2018/12/02
ででんでん
96
初めてのこざわさん。最初の「君に贈る言葉」が、ひりひりとインパクトがあった。その後の5篇も、どれもよかったのだけど、すぐ前に読んだ寺地さんの「大人は泣かないと思っていた」が、ものすごく好きだったので、それに比べてすーっと読んでしまう感じになった。でも、こざわさんはやっぱりとても気になるので「仕事は2番」読んでみよう❗あ、「負け逃げ」も?2018/11/08
モルク
82
言えなくて伝えなかったこと、あえて言わなかったこと、言わなくてもわかると思って言わなかったこと等々の、突き詰めてみれば言いたいという気持ちに気づかずに言えなかったことにふれた6編の短編集。ほろ苦さもあり、切なさも残る。自分では気づかない、否、気づいても押しつぶしていた気持ち。振り返って見ると、私なんか伝えればよかったと思うこともあるけど、また逆に言わなくてもいいことを言ってしまった後悔も多い。「待ち合わせは君と」「君のシュート」表題作の「君に言えなかったこと」が好き。2018/11/09
ゆみねこ
80
こざわたまこさん、初読み。言葉にすることは難しい。結婚する友達への手紙「君に贈る言葉」、バスケ少女「君のシュートは」、亡き母の愛情に気づかされる「君に言えなかったこと」が良かった。読むタイミングのせいかあまり楽しめなかったのが残念。2022/05/22




