出版社内容情報
機本 伸司[キモト シンジ]
著・文・その他
内容説明
2031年、ネットで「実験アシスタント募集」の広告を見つけた“僕”は、「先端脳科学研究所・脳内ビジョン研究室」を訪れ、目を瞠る。脳内に浮かぶイメージを可視化する「マインド・ピュア」という技術を開発していたのだ。しかもその裏では、さらに高度な研究が進行していた。アシスタントになった僕は、同じ被験者で、解離性同一性障害を抱える桜蘭に一目惚れ。彼女の別人格・空歩の妨害にもめげず、恋に、研究に取り組むが…。
著者等紹介
機本伸司[キモトシンジ]
1956年、兵庫県生まれ。映画ディレクターなどを経て、2002年『神様のパズル』で第3回小松左京賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HaruNii
6
脳科学を題材としたSF。難しいテーマであるのは解るが、後半の展開はイマイチ。 主人公の頭の中を覗いた時に、女性ことばかりといったところは面白かったが、脳を覗かれるのは危険であると改めて感じた。2019/01/27
寒っ!!
6
話の進み方は遅く、膨らみも足りない感じ。作者はキャラクターが弱いから話が面白くないと読んでいて飽きる。2018/08/26
渡邊利道
2
量子ゆらぎを利用した脳内を可視化する先端技術による実験に、他人とうまくやっていけない主人公が実験モニターとして雇われ、同僚となった二重人格のヒロインに恋をするが、表人格の桜蘭は奥手で裏人格の空歩はひどいサドだからイライラしっぱなし。脳科学で始まるが途中からテレパスの話になって、登場人物たちの過去のトラウマと心の闇が、という展開はごくあっさり進むもののよく考えなくてもものすごく暗い。まあ主人公のキャラが愚痴っぽいが結構間抜けなのが救いラストも一応爽やか。アイディアにひと押しひと捻りが欲しかった気もする。2018/09/17
はかせ
2
気弱な彼と強気な彼女。ワンパターンだなとおもいつついつも読んでしまうわたし。日本版ハードSFの一人者がとりあげたのはbrainであった。2018/08/06
kimukimukimumun
1
思考の可視化がされたら、個人的には非常に困る。2018/08/30