内容説明
ビートルズと一人旅を愛する地味系OL・美結(28)にとって、バブルを引きずるお局主任・里佳子(45)は目の上のたんこぶ。能天気なお嬢様で物欲の塊、すぐ「私が若い頃は~」と説教してくるのだ。時代が良かっただけでしょ!我々若者はバブルの犠牲者なのよ!大っ嫌いなのについ見ちゃう。どうして気になっちゃうんだろう?バブル女がムカつくのは、私ができないことを軽々やってのけるからかもしれない。あの女にイライラするのはどうして?ジェネレーション・バトルを描いた痛快長編!
著者等紹介
平安寿子[タイラアスコ]
1953年、広島県生まれ。フリーライターを経て、99年「素晴らしい一日」にてオール讀物新人賞を受賞、2001年単行本デビュー。2005年『本の雑誌』が選ぶおすすめ文庫ベスト10にて『グッドラックららばい』が第1位に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
らむり
54
アラサー美結には共感することは色々あったけど、バブル山元は、うーん、不快感の塊?こんな人はそうそういないと思うけれど、バブルの象徴という意味ではハマりキャラでした。2014/04/12
むぎじる
48
バブル期を謳歌した里佳子と、バブル崩壊した後に生まれた美結。1章毎に語られる上司と部下である2人の今。どんな時代に生まれ落ちたとしても、”ヤル気”を起こさなければ何にも変わらない。自分に自信を持っていて、自分をしっかり理解したうえで殻に閉じこもるのならいいかもしれない。なかなかそんな人はいないだろうな。自信はないけど、他人から受ける評価は気になるし認められたい・・・ウジウジ・・・そんな美結に向かって、「とにかく攻めてみな!」とバブル里佳子は背中を押してくれる。人生を堪能しようよ、という気分になる小説。2014/07/27
ヒデミン@もも
47
読友さん、オススメの平安寿子さんの新作❢ 面白かった。私はやっぱりバブル女。山元さんの気持ちが手に取るようにわかる。まぁバブル時代の女性がみんなこんなだとは思えないけど。落ち込んだら、すぐに前向きにスイッチが入るのは、損をするのが嫌いだからか。マイナスをすぐさまプラスに転化しようと反射神経が作動する。そんなバブル女のスイッチがあるのを忘れかけてた近頃の自分。よっしゃースイッチ入れよ。2014/04/05
あかは
46
バブル経験者とバブル後世代の想いが交互に語られる。バブル云々より、美結のこじらせっぷりが、見ていてイライラする。最後、二人が言いたいことを言い合うところで、私も胸のつかえがとれた感じがした。 森高千里の曲が聞きたくなります。2017/08/30
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
43
だいぶ前に読んだので具体的な内容は忘れてしまってますが、平さんは女性の心理描写がやっぱり上手い。世代間ギャップあるあるなお話でした。2014/07/02
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