将軍慶喜を叱った男 堀直虎

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  • サイズ B6判/ページ数 235p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784396634216
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

その最期は、ただ「諫死」と記された。
信濃須坂藩主は、なぜ江戸城中で切腹を!? 
知られざる幕末秘史!

知られざる幕末の秘史を描く長編歴史傑作!
その最期は、ただ「諫死」とだけ記された――。
信濃の小藩須坂藩主は、なぜ江戸城中で切腹したのか!?
誇り高く武士の道を貫いた若き大名の鮮烈な生涯

「恐れながら、申し上げます」
一万五十三石という全国でも最小の小藩・須坂。十三代藩主の堀直虎は、幕末の徳川幕府が最も困難な時期に、若年寄兼外国惣奉行という、現代で言えば「外務次官」にあたる、小藩藩主としては異例の要職に就く。だが、藩内では重役への賄賂が横行、人心も疲弊していた。直虎は、藩政改革を断行、さらに洋式軍備を取り入れるなどして、幕末の激変期に備える。やがて十五代将軍慶喜の大政奉還後には、親友の土佐新田藩藩主山内豊福とともに、御三家紀伊大納言らに幕政堅持を訴えることに。そして、朝廷への恭順か抗戦かで揺れる江戸城中で、直虎は切腹して果てる。記録には「諫死」とのみ。「誰に」「何を」諫めたのか…。武家の誇りを高く抱き、時代を見る英知を備えた若き大名が選んだ矜持を描く!

序章 大政奉還
第一章 〓(又を3つ)譜
第二章 須坂騒動
第三章 「唐人堀」と鬼才たち
第四章 一万五十三石の若年寄
第五章 最後の将軍・慶喜
終章 桐の下駄

【著者紹介】
1948年、山梨県生まれ。中央大学法学部卒業後、山梨日日新聞社に入社。論説委員長などを経て、作家専業となる。89年『経清記』で歴史文学賞、95年『白磁の人』で中村星湖章を受賞。『白磁の人』は映画火され、日本と朝鮮の架け橋となった浅川巧の生涯は多くの人に知られることとなった。以後も幅広いテーマで歴史小説、歴史ノンフィクションを書き続けている。近著に『朝鮮を愛し、朝鮮に愛された日本人』(祥伝社新書)など。

内容説明

一万五十三石という全国でも最小の小藩・須坂。十三代藩主の堀直虎は、幕末の徳川幕府が最も困難な時期に、若年寄兼外国惣奉行という、現代で言えば「外務次官」にあたる、小藩藩主としては異例の要職に就く。だが、藩内では重役への賄賂が横行、人心も疲弊していた。直虎は、藩政改革を断行、さらに洋式軍備を取り入れるなどして、幕末の激変期に備える。やがて十五代将軍慶喜の大政奉還後には、親友の土佐新田藩藩主山内豊福とともに、御三家紀伊大納言らに幕政堅持を訴えることに。そして、朝廷への恭順か抗戦かで揺れる江戸城中で、直虎は切腹して果てる。記録には「諌死」とのみ。「誰に」「何を」諌めたのか…。武家の誇りを高く抱き、時代を見る英知を備えた若き大名が選んだ矜持を描く!

著者等紹介

江宮隆之[エミヤタカユキ]
1948年、山梨県生まれ。中央大学法学部卒業後、山梨日日新聞社に入社。論説委員長などを経て、作家専業となる。89年『経清記』で歴史文学賞、95年『白磁の人』で中村星湖文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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BIN

6
鳥羽・伏見の戦いにて江戸に逃げ帰った徳川慶喜を叱責した堀直虎を描いた作品。戦国時代の堀直政の子孫です。1万53石の最小大名ながら若年寄兼外国惣奉行に抜擢され、藩内でも抜本的な改革をした若きホープ大名です。叱っただけだとタイトル的に弱い気がしましたが、言葉だけじゃなく行動で義を示したのかすぐに江戸城内で自害したという真なる武士で驚きました。親友の土佐の支藩藩主山内豊福もその3日前に本藩の命令と徳川への義の板挟みになり自害しており、こちらも非常に興味深い人物でした。無名な人材が結構いますね。2021/02/11

あかんべ

5
最初説明的な文が続き、読みにくかったが、藩の不正改革などの、藩主としての活躍は、痛快。しかし幕臣として外国の事情に詳しくないのに外国惣奉行をただ幕府に忠臣といだけで就任させられるのが、身の不幸としか言い様にない。私の近所に、赤松大三郎の史跡があるが、赤松小三郎という人がいて、けっこうすごい人が、幕末有名にならず殺されていたのも初めて知った。2013/11/01

Kaori Yamashita

1
堀直虎という人物がいたことを初めて知った。 須坂藩などの小藩にスポットを当てたところが興味深い。 天璋院篤姫が「14代将軍家茂の正室」と書かれていた。何故だ?2014/04/30

みるちゃん」

0
慶喜に興味があったのと幕末史のおさらいのつもりで図書館で借りました。堀直虎は初めて知りました。面白かったです。2014/08/11

rei

0
面白かった。初めの方は歴史的な説明文が多かったが、中盤からぐいと入り込めた。義に生きた直虎の熱い話。なんか、ドラマとかになりそうかなと思った。2014/06/09

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