内容説明
現代の科学では解明できない謎の商品“おもしろたわし”を調査してほしい―。商社マン・宮口翔一は常務からの特命を受けて、生産地の天草諸島の壱里島へ飛んだ。しかし、その小さな島は強力なパワースポットと化し、奇妙な現象が次々と起こっていた。翔一は知り合ったオカルトライター・機敷埜風天とともに“問題の地”信柄浦岳を目指すが…。西の涯ての伝説の地で何が起こったのか?感動と驚愕の癒し&奇跡系ファンタジー。
著者等紹介
梶尾真治[カジオシンジ]
1947年、熊本県生まれ。熊本市在住。71年、短編「美亜へ贈る真珠」で作家デビュー。79年に上梓した「地球はプレイン・ヨーグルト」他で四回の星雲賞を受賞するなど、短編SFの名手としての地位を確立。91年には長編『サラマンダー殲滅』で第12回日本SF大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ちょろこ
108
島を愛する気持ちが良かった、一冊。会社からの特命で天草諸島の壱里島を訪れた翔一を待っていたのは温かい触れ合い。そして不思議な現象が何をもたらし、彼に何を告げているのか…。ファンタジーを上手く絡めながら翔一が自分のやるべきことを見出していく過程はお仕事小説のようでもあり心にじんわり沁みてきた。島が抱える問題に対してどんな形であれど美しい風景を愛し、島を守る、島民の気持ちが溢れ伝わるのが良かったな。読後はこういう過疎化が進む島でも街でも、その地を愛してやまない人々の思いが溢れる場所を訪れてみたくなった。2019/07/11
ままこ
94
仕事の関係で壱里島を訪れた翔一。のんびりとした壱里島で目にした数々の不思議な出来事。この島の住民達はある問題を抱えていた…。謎に包まれた魑魅とおおらかな人々が織りなす優しく温かい奇跡の物語。この島を訪れてみたいなぁ。それにしても食べ物は珍味が多い(笑)2019/06/30
あかは
45
泣いてしまった。正直中だるみしたり、欲張りすぎなんじゃないかと、なかなか、読むのに時間がかかってしまった。それでも、読んでいたのは、この島がそこぬけに好きだったから。登場人物ではなく島が好き。最後まで読んで本当によかった。逆に言えば最後まで読まなければ、良さはわからないのかもしれない。ファンタジーなんだけど、スピリチュアルな要素もはいっているかな?こんな島があったら、私も行ってみたいです。2017/04/28
キキハル
29
おもしろたわし開発の社命で島を訪れた翔一。初めて来たのに何故か懐かしい。美味しい海の幸、気さくな人々。ここは稀にみるパワースポットらしい。病が癒える人、若返る人、そして水銀の塊のようなくねくねしたもの。ところが核廃棄物処理場誘致の話が持ち上がる。反対運動から、島おこしのちゃんばら映画祭へと動いていくのだが。島の人たちは純朴で良い人ばかりだが、過疎が進み、赤字を抱えている。現実的な問題とお伽噺がないまぜになったファンタジー。終わり近くではどうしてだか鳥肌が立ってしまった。肩の凝らない穏やかな娯楽作品だ。2010/11/06
あつひめ
23
なんとも・・・ラストを迎えるまで気が気じゃなくて・・・最後大きな息をもらしてしまった。島の人たちが陽炎のように本当にそこに居るのか確かめてみたいくらいなんかユラユラしている・・・。それは気持ちが悪いユラユラじゃなくて、何か普通とは違う時間の流れや空気を感じさせる。誰も怒ったりしない、すご~く安らかな土地・・・田舎によくありそうな雰囲気で嫌いじゃないなぁ・・・こういうちょっとべったりしたような付き合い。謎の商品が本題かと思ったら・・・やっぱり裏には裏があるよなぁ。もっと梶尾ワールドで溺れたい!!2011/03/30
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